「猿叫」とは?!意味を解説
この「猿叫」は、その内容からこの言葉となっていることが分かります。
目次
- 「猿叫」とは?
- 「猿叫」の概要
「猿叫」とは?
「猿叫」は「えんきょう」と発音し、剣術で太刀(刀)を振るう際の掛け声の1つで、雄叫びと表現した方が適当かも知れません。
「キエエエエエー!」といったようなものがそれで、猿の鳴き声に似ていることからそのように呼ばれています。
「猿叫」の概要
剣術には様々な流派がありますが、どの流派でもこの「猿叫」を発せられる訳ではなく、「示現流」から派生した流派に多く見られます。
有名なのは幕末に薩摩で広まった「薩摩示現流」で、それを会得した後、自らの考案で薬丸兼陳が広めた「薬丸自顕流」でもこの「猿叫」は健在です。
尚、「イヤァァァァー!」といった掛け声も剣術ではよく聞きますが、これは「猿叫」とは表現しません。
先のようなまるで猿のような雄叫びのみに使う言葉です。
現在の剣道でも、時にはこの「猿叫」を発して戦うことがあります。
ただし、剣道には「流派」という考え方がない為、道場などのオリジナルのものだと解釈してください。