「お気になさらないでください」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日本語には相手を敬ったり、へりくだって使う言葉として、丁寧語・謙譲語・尊敬語があります。
その中で「お気になさらないでください」という言い方を耳にすることや、自分でも使う場面があるかと思います。
今回はこの「お気になさらないでください」について、考えていくことにします。
目次
- 「お気になさらないでください」とは?意味
- 「お気になさらないでください」の表現の使い方
- 「お気になさらないでください」を使った例文と意味を解釈
- 「お気になさらないでください」の類語や類義語
「お気になさらないでください」とは?意味
「お気になさらないでください」とは、「心配しないでください」という意味の言葉を丁寧に相手に伝える言葉です。
慣用句の「気になる」は「ある物事に気が行ってしまい心配」という意味になるので、それを「気にしないで」と丁寧な形にした言い方となります。
「お気になさらないでください」の表現の使い方
「お気になさらないでください」は、「心配しないください」という意味になるので、目上の人が心配してくれたような時に、その人に「気遣い無用」という意味を示す時に使うことになります。
「お気になさらないでください」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「お気になさらないでください」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「お気になさらないでください」を使った例文1
- 「お気になさらないでください」を使った例文2
「お気になさらないでください」を使った例文1
「体調を崩されて、今日はお会いできませんでしたが、お気になさらいでください。ゆっくりご養生してください」
身体の調子を崩した取引先のお客様が欠勤されており、アポを取っていたにもかかわらず、会うことができませんでした。
そのような目上の方に対して「そのことをお気になさらず」と使うことがあります。
時には、「お気になさらぬようにお願いいたします」と言うこともできますが、相手に配慮した丁寧な言い方です。
「お気になさらないでください」を使った例文2
「私のことはお気になさらないでください。ゆっくりとお2人で話を進めてください」
3人でいる環境の中で使われる表現です。
相手の2人が自分のことを気にして、2人だけで会話をする個とを気にしている時に、「気にしないで欲しい」という意味で「お気になさらないでください」と使うことがあります。
せっかく会った2人の会話の邪魔にならないような配慮をしていることになります。
「お気になさらないでください」の類語や類義語
「お気になさらないでください」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「お気遣いなく」【おきづかいなく】
- 「お構いなく」【おかまいなく】
「お気遣いなく」【おきづかいなく】
「お気遣いなく」が「お気になさらないでください」の別の表現として使われています。
「気を使わなくてもいいですよ」ということを意味する言い方です。
「お気遣いなく」は「お気になさらないでください」をさらに丁寧にしたニュアンスがあるので、目上の人に使うことには、とても好印象を与えます。
「お構いなく」【おかまいなく】
「お構いなく」も「お気になさらないでください」の言い換え表現として使われており、「相手の気持ちを察して気にしないでくだざい」ということを意味しています。
「お気になさらないでください」という言葉は、ビジネスシーンでは使われるシチュエーションがよくあるので、正しく使えるようにしておきましょう。