「心憎い」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「心憎い」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「心憎い」の意味
- 「心憎い」の表現の使い方
- 「心憎い」を使った例文と意味を解釈
- 「心憎い」の類語や類義語
「心憎い」の意味
「心憎い」の主な意味は以下の3つです。
1つ目は「やることが優れていて憎らしいと思う程良いと思うこと」という意味で、相手のやることに対して「よくそこまで考えたな」と思い、感動すると共に嫉妬を覚える心情を言います。
2つ目は「形になっていないけれども心が引かれたり、味わいがあると感じる様子」という意味で、自然の様子や雰囲気など、はっきりとした形ではないけれども深みがあって興味深いと思うことを言います。
3つ目は「何となくしゃくにさわること」という意味で、相手があまりにも器用だったりでしゃばりだったりして、邪魔に思う心情を言います。
- 「心憎い」の読み方
- 「心憎い」を分解して解釈
「心憎い」の読み方
「心憎い」の読み方は、「こころにくい」になります。
「心」は「しん」ではなく「こころ」と読みます。
「心憎い」を分解して解釈
「心憎い」は「心+憎い」で成り立っています。
「心」は「偽りのない本当の気持ち」「ものごとを考えたり判断する働き」「あることをしたいと思う意志」「面白みや美しさを感じること」などの意味があります。
「憎い」は「ある人やものに対して不快に思ったり受け入れられない様子」「しゃくにさわる程良い、感心すること」という、2つの全く逆の意味があります。
これらの言葉が組合わさり「相手の気持ちや考えがしゃくにさわる程良いと思うこと」、逆に「相手の気持ちや考えを不快に思うこと」という意味で使われています。
「心憎い」の表現の使い方
「心憎い」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 相手をほめる意味がある
文法的な使い方
「心憎い」は形容詞であり、文末にそのまま使うか、名詞を修飾して「心憎い〇〇」として使います。
副詞として使う時には「心憎く」になります。
相手をほめる意味がある
「心憎い」は、相手のやり方が素晴らしくて認めざるを得ないと思った時に使います。
ビジネスではライバルに対するほめ言葉として使われます。
「心憎い」を使った例文と意味を解釈
「心憎い」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「心憎い」を使った例文1
- 「心憎い」を使った例文2
「心憎い」を使った例文1
「飲み会で誕生日のお祝いをするという心憎い演出をしてくれた」
皆が集まる飲み会で、サプライズとして誕生日のお祝いをして貰って驚きながらも喜んでいる様子を表しています。
「心憎い」を使った例文2
「心憎い位に気配りがされたサービスだ」
ライバル社のサービスの内容が、しゃくに触るほど気配りがされていて申し分ない様子を表しています。
「心憎い」の類語や類義語
「心憎い」の類語や類義語を紹介します。
- 「洒落た」【しゃれた】
- 「センスの良い」【せんすのよい】
「洒落た」【しゃれた】
「あか抜けていること」「気が利いていること」という意味です。
「センスの良い」【せんすのよい】
「ものごとに対する感性が優れていて好感が持てること」という意味です。
「心憎い」は「やることが優れていて憎らしいと思う程良いと思うこと」「形になっていないけれども心が引かれたり、味わいがあると感じる様子」「何となくしゃくにさわること」という意味があります。
思わず相手をほめてしまいそうな時に使いましょう。