「藻屑」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「藻屑」という表現は「無実の大勢な市民が海の藻屑と消えました」や「あの男にとって藻屑のようなものです」などの文章で使われますが、「藻屑」にはどのような意味があるのでしょうか?
「藻屑」という表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「藻屑」の意味
- 「藻屑」の表現の使い方
- 「藻屑」を使った例文と意味を解釈
- 「藻屑」の類語や類義語
「藻屑」の意味
「藻屑」という表現は、「海・川の中などに漂っている藻などのクズ」を意味しています。
その意味から転じて、「藻屑」という言葉には「海中(水中)に存在する藻(も)のように取るに足らないもの、何の価値もないもの」といった意味合いがあります。
「藻屑」という表現は、「海の藻屑と消える・海の藻屑になる」という慣用句の形でよく使われる特徴があります。
- 「藻屑」の読み方
「藻屑」の読み方
「藻屑」の読み方は、「もくず」になります。
「藻屑」の表現の使い方
「藻屑」の表現の使い方を紹介します。
「藻屑」の表現の使い方には、「海中を漂う藻などのクズ」を指して使うという使い方があります。
また「藻屑」の表現の使い方として、「取るに足らないもの・何の価値(有用性)もないもの」の意味で使う使い方もあります。
例えば、「残酷な独裁者の前では藻屑のようにはかない存在でした」といった文章で使えます。
さらに「海中に沈んで(沈められて)死ぬことの喩え」として、「海の藻屑と消える(藻屑になる)」といった慣用句の形で使う使い方もあります。
「藻屑」を使った例文と意味を解釈
「藻屑」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「藻屑」を使った例文1
- 「藻屑」を使った例文2
「藻屑」を使った例文1
「ブラック企業の経営者にとっては、まとまった利益を上げられない社員は藻屑に過ぎない存在でした」
この「藻屑」を使った例文は、「藻屑」という表現を、「まとまった利益を上げられない社員は、何の価値もない取るに足らない存在でした」という意味で使っています。
「藻屑」を使った例文2
「激しい空中戦で撃墜されたその戦闘機は、あっという間に海の藻屑と消えました」
この「藻屑」を使った例文は、「あっという間に戦闘機が海中に沈んでしまった(戦闘機が海中に沈んで乗組員は死んだ)」という意味を持つ文脈で、「藻屑」という表現を使用しています。
「藻屑」の類語や類義語
「藻屑」の類語や類義語を紹介します。
- 「無価値なもの」【むかちなもの】
- 「水泡に帰する」【すいほうにきする】
「無価値なもの」【むかちなもの】
「藻屑」という表現は、海中を漂う藻などのクズから転じて、「取るに足らない何の価値もないもの」を意味しています。
その意味合いから、「藻屑」とほとんど同じような意味を持つ類語として、「無価値なもの」という表現を指摘できます。
「水泡に帰する」【すいほうにきする】
「水泡に帰する」は、「水の泡になる」と同じ意味を持つ言葉で、「物事が失敗してしまい何の価値(意味)もなくなること」を意味しています。
「藻屑」を使った慣用句の「海の藻屑と消える」は、「海に沈んで死ぬこと・死んですべてが台無し(無価値)になること」といった意味合いを持っています。
この意味から、「水泡に帰する」の表現を、「藻屑・海の藻屑と消える」と近い類似の意味を持つ類義語として解釈できます。
この記事で説明した「藻屑」の表現には、「海・川の中に存在する藻などのクズ」や「取るに足らない価値がないもの(人物)」などの意味があります。
「藻屑」の類語・類義語として、「無価値なもの」「水泡に帰する」などがあります。
「藻屑」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。