「苦しめる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
映画やドラマ、小説などで「苦しめる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「苦しめる」の意味
- 「苦しめる」の表現の使い方
- 「苦しめる」を使った例文と意味を解釈
- 「苦しめる」の類語や類義語
「苦しめる」の意味
「苦しめる」の意味は以下の3つです。
1つ目は「身体に苦痛を与えること」という意味で、実際にケガをしたり病気になったりして「痛い」「辛い」という思いをしている状態を言います。
2つ目は「心理的に苦痛を与えること」という意味で、心配をかけたりストレスを与えたりして精神的に辛い思いをさせることを言います。
3つ目は、「相手を非常に困らせること」という意味で、相手を責めたり避難したりして行動を妨害したり、手こずらせたりすることを言います。
- 「苦しめる」の読み方
- 「苦しめる」の漢字の成り立ち
「苦しめる」の読み方
「苦しめる」の読み方は、「くるしめる」になります。
「にがしめる」と読み間違わない様にしましょう。
「苦しめる」の漢字の成り立ち
「苦しめる」の「苦」は「にがい」とも読み、「くさかんむり」に「古」で構成されています。
「古」は象形文字で、固い頭蓋骨を表し、「かたくかわいた」という意味を表します。
「くさかんむり」に「かたくかわいた」で、「口がかわいて唾液がでない感覚」=「苦い味のする植物」という意味になり、ここから「苦い」→「苦しい」という意味に変化したのです。
「苦しめる」の表現の使い方
「苦しめる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 誰かに苦痛を与えること
文法的な使い方
「苦しめる」は他動詞ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「苦しめて」になり、名詞形は「苦しみ」になります。
また、受け身形として「苦しめられる」と使うこともあります。
誰かに苦痛を与えること
「苦しめる」は自動詞であり、「人に肉体的・精神的に苦痛を与えること」という意味です。
誰かが誰かに対して辛い思いをさせている時の表現で、病気やケガなどの場合は自分の意志でそうなったわけではないので「苦しめられる」と受け身形になります。
「苦しめる」を使った例文と意味を解釈
「苦しめる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「苦しめる」を使った例文1
- 「苦しめる」を使った例文2
「苦しめる」を使った例文1
「プレゼンで次々と突っ込んだ質問をしてライバルを苦しめた」
ライバルのプレゼンで、突っ込んだ質問を数多くして、ライバルを辛い立場に追い込んだことを表しています。
「苦しめる」を使った例文2
「敵のチームのエースには随分苦しめられたものだ」
野球で、敵のチームに絶対的なエースがいたお蔭で常に試合に負けてしまい、辛い思いをしたことを表しています。
「苦しめる」の類語や類義語
「苦しめる」の類語や類義語を紹介します。
- 「苛む」【さいなむ】
- 「頭を悩ませる」【あたまをなやませる】
「苛む」【さいなむ】
「いじめたり、厳しくとがめたりして、相手に辛い思いをさせること」という意味です。
「頭を悩ませる」【あたまをなやませる】
「相手にストレスを与えてあれこれ考えさせ、辛い思いをさせること」という意味です。
「苦しめる」は「身体に苦痛を与えること」「心理的に苦痛を与えること」「相手を非常に困らせること」という3つの意味があります。
相手に辛い思いをさせた時に使いましょう。