「蕩心」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「蕩心」という表現は「浮かれた果ての蕩心で身を滅ぼした人は数え切れないほどに多くいます」などの文章で使われますが、「蕩心」にはどのような意味があるのでしょうか?
「蕩心」という表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「蕩心」の意味
- 「蕩心」の表現の使い方
- 「蕩心」を使った例文と意味を解釈
- 「蕩心」の類語や類義語
「蕩心」の意味
「蕩心」という表現の元々の意味は、「緊張感を失って、蕩けて(とろけて)しまったような状態の心」になります。
その意味から転じて、「蕩心」には「緊張感がなくてだらしない心のあり方」や「しまりのない弛んだ(たるんだ)心」の意味合いが生まれました。
更に「蕩心」という言葉は、「自堕落に浮かれて遊興を好む心」や「倫理に反して色々な異性と楽しもうとする淫蕩(いんとう)・淫奔(いんぽん)な気分」を意味しています。
- 「蕩心」の読み方
「蕩心」の読み方
「蕩心」の読み方は、「とうしん」になります。
「蕩心」の表現の使い方
「蕩心」の表現の使い方を紹介します。
「蕩心」の表現は、「蕩心を改めなければ仕事で失敗します」のように、「緊張感のないだらしのない心」を意味して使うという使い方になります。
また「蕩心」という表現には、「自堕落に遊興・異性(性愛)を楽しもうとするだらしのない心」の意味合いで使う使い方もあります。
例えば、「蕩心ばかりを強めれば、社会的な信頼も家族との絆も失いやすくなります」といった文章で使用できます。
「蕩心」を使った例文と意味を解釈
「蕩心」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「蕩心」を使った例文1
- 「蕩心」を使った例文2
「蕩心」を使った例文1
「自らの蕩心を厳しく戒めることによって、私は今まで社会人・職業人として道を踏み外さずにやってこれたのです」
この「蕩心」を使った例文は、「蕩心」という表現を、「自らの自堕落な心を厳しく戒めることによって」という意味合いで使っています。
「蕩心」を使った例文2
「蕩心に酔った君主は、政治や民衆の生活に対する熱意・関心を失って、酒池肉林に溺れてしまうことが多かったのです」
この「蕩心」を使った例文は、「だらしなく遊興・異性にのめり込む心にとらわれた君主は」という意味を持つ文脈で、「蕩心」という表現を使用しています。
「蕩心」の類語や類義語
「蕩心」の類語や類義語を紹介します。
- 「自堕落」【じだらく】
- 「遊蕩」【ゆうとう】
「自堕落」【じだらく】
「蕩心」という表現は、「自分で自分の欲望を規律することができない自堕落な心」を意味しています。
「自堕落」というのは、「自分で善悪の分別をつけたり責任を果たしたりすることができないだらしのない状態」を意味する言葉です。
その意味から、「蕩心」と良く似た意味を持つ類語として「自堕落」を指摘できます。
「遊蕩」【ゆうとう】
「遊蕩」という表現は、「遊興・遊びに耽る(ふける)こと」や「義務・責任を果たさずに遊ぶことばかりで、しまりがなくなっている状態」を意味しています。
この意味合いから、「遊蕩」という表現を、自堕落に遊びに耽る心を示す「蕩心」の類義語として解釈できます。
「蕩心」の表現には、「緊張感のないだらしない心」や「自堕落に遊興・異性との遊びにふける心」などの意味があります。
「蕩心」の類語・類義語として、「自堕落」「遊蕩」などがあります。
「蕩心」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。