「薙ぎ払う」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「薙ぎ払う」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「薙ぎ払う」の意味
- 「薙ぎ払う」の表現の使い方
- 「薙ぎ払う」を使った例文と意味を解釈
- 「薙ぎ払う」の類語や類義語
「薙ぎ払う」の意味
「薙ぎ払う」の意味は「長細いものを使って勢いよく横に払うこと」です。
元々は刃物で草など柔らかいものを横に払って取り除くことを言いました。
そこから変化して、刃物ではなく傘や物干しざおなど、細長いもので払うことを表す様になっています。
自分よりも小さくて弱いものや柔らかいものなどを取り除く時の表現です。
- 「薙ぎ払う」の読み方
- 「薙ぎ払う」を分化して解釈
「薙ぎ払う」の読み方
「薙ぎ払う」の読み方は、「なぎはらう」になります。
「薙ぎ」という漢字が難しいので、「なぎ払う」と平仮名表記することも多くあります。
「薙ぎ払う」を分化して解釈
「薙ぎ払う」は「薙ぎ+払う」で成り立っています。
「薙ぎ」は動詞「薙ぐ」の連用形で、「その場で邪魔なもの、いらないものを、手や道具などで除去すること」という意味があります。
「払う」は「刃物で横に払って切り倒すこと」「勢いよく横にどける」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「邪魔なものやいらないものを、勢いよく横に払って取り除く」という意味で使われています。
「薙ぎ払う」の表現の使い方
「薙ぎ払う」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 横に勢いよく振る動作を表す
文法的な使い方
「薙ぎ払う」は動詞を伴った言葉ですので、文末にそのまま使います。
副詞として使う時には「薙ぎ払い」になり、受け身形として「薙ぎ払われる」と使うこともあります。
横に勢いよく振る動作を表す
「薙ぎ払う」は、基本的に横に勢いよく振ってものを避ける時に使います。
同じものを取り除く場合でも、上から下に振り下ろしたりグルグル回したりする動作には使いません。
「薙ぎ払う」を使った例文と意味を解釈
「薙ぎ払う」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「薙ぎ払う」を使った例文1
- 「薙ぎ払う」を使った例文2
「薙ぎ払う」を使った例文1
「裏庭にうっそうと生えた雑草をかまで思い切り薙ぎ払った」
しばらくほったらかしで雑草が生い茂ってしまった状態の裏庭を手入れする為に、かまを使って存分に切り払ったことを表しています。
「薙ぎ払う」を使った例文2
「弁慶は薙刀で襲いかかる敵を次々と薙ぎ払った」
昔話で、武蔵坊弁慶が、源の義経を守る為に、一人で大勢の追手を敵に回し、武器の薙刀でばっさばっさと切り倒していった様子を表しています。
「薙ぎ払う」の類語や類義語
「薙ぎ払う」の類語や類義語を紹介します。
- 「払いのける」【はらいのける】
- 「排除する」【はいじょする】
「払いのける」【はらいのける】
「小さいものや軽いものを手で払う様にして取り除くこと」という意味です。
「排除する」【はいじょする】
「押しのけてそこからなくすこと」という意味で、最近では「人のポジションをなくすこと」という意味でも使われます。
「薙ぎ払う」は「長細いものを使って勢いよく横に払うこと」という意味です。
邪魔なものを一気に振り倒す時に使いましょう。