「面を伏せる」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語を読んでいると「面を伏せる」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「面を伏せる」の意味
- 「面を伏せる」の表現の使い方
- 「面を伏せる」を使った例文と意味を解釈
- 「面を伏せる」の類語や類義語
「面を伏せる」の意味
「面を伏せる」の意味は、「相手に対して恥ずかしい、決まりが悪いという思いで顔を下に向けること」です。
目の前の相手に対して弱みがあったり、好意を持っていたり、或いは相手が素晴らし過ぎる存在で劣等感があったりすると、まっすぐ顔を見て対面することが恥ずかしいと感じるものです。
その様な時に顔を下に向けて目を合わせない様にすることを言います。
- 「面を伏せる」の読み方
- 「面を伏せる」を分解して解釈
「面を伏せる」の読み方
「面を伏せる」の読み方は、「おもてをふせる」になります。
「面」は基本的に人の顔を表す時は「めん」ではなく「おもて」と読みます。
「面を伏せる」を分解して解釈
「面を伏せる」は「面+を(助詞)+伏せる」で成り立っています。
「面」は「おもて・めん」と読み、「人の顔」「顔用のかぶりもの」「向き合う」「うわべ」「方向」という意味があります。
「伏せる」は「下の方に向ける」「ひそめる」「知られない様にする」「横にする」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「人の顔を下に向ける」という意味から、段々と「恥ずかしかったり極まりが悪くて下を向く」という意味で使われる様になりました。
「面を伏せる」の表現の使い方
「面を伏せる」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 単純に下を向く意味で使われる
文法的な使い方
「面を伏せる」は動詞を含んだ表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「面を伏せて」になります。
名詞形として「面伏せ」(おもてぶせ・おもぶせ)という言葉があります。
単純に下を向く意味で使われる
「面を伏せる」は、恥ずかしい、決まりが悪いだけではなく、単純に下を向く動作として使われます。
目の前に雷が落ちた時など、反射的に顔を下に向ける時にも使われます。
「面を伏せる」を使った例文と意味を解釈
「面を伏せる」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「面を伏せる」を使った例文1
- 「面を伏せる」を使った例文2
「面を伏せる」を使った例文1
「彼は謝罪をしたあと面を伏せたまま退出して行った」
何か大きなミスをしてしまい、上司や関係者に深刻な表情で謝罪をした後、意気消沈して下を向いたまま部屋を出て行った様子を表しています。
「面を伏せる」を使った例文2
「非常に厳しい社長が視察に来たので、目が合わない様にずっと面を伏せていた」
非常に厳しい社長が支店に視察に来たので、服装や態度などでいちいち文句を付けられない様に、目をあわせずずっと下を向いていたことを表しています。
「面を伏せる」の類語や類義語
「面を伏せる」の類語や類義語を紹介します。
- 「目を合わせられない」【めをあわせられない】
- 「顔向けできない」【かおむけができない】
「目を合わせられない」【めをあわせられない】
「相手に対して恥ずかしかったり気まずかったりして、目を見られないこと」という意味です。
「顔向けできない」【かおむけができない】
「相手に対して申し訳ないという気持ちが強いこと」「恥ずかしいことや失敗などから、相手に対して申し訳なく面と向かえないこと」顔向けできないという意味です。
「面を伏せる」は「相手に対して恥ずかしい、決まりが悪いという思いで顔を下に向けること」です。
相手が来た時に思わず下を向いてしまう様な時に使いましょう。