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「同じ穴の狢」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈

友人同士で会話をしていて「同じ穴の狢」という言葉が使われることがあります。

一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。

同じ穴の狢

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「同じ穴の狢」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈>


目次

  • 「同じ穴の狢」の意味
  • 「同じ穴の狢」の表現の使い方
  • 「同じ穴の狢」を使った例文と意味を解釈
  • 「同じ穴の狢」の類語や類義語


「同じ穴の狢」の意味

「同じ穴の狢」の意味

「同じ穴の狢」の意味は、「ぱっと見た感じ全く共通点がない様でも、実は同類や仲間でること」です。

複数の人がいて、お互いに全く関係がない様に見えるのですが、深く知ってみれば同じ様なことをしていたり、同じ様な経歴があったりすることを言います。

元々は良くないことをしている人達に対して使われていましたが、現在では「同じ趣味」「同じ業界」の人同士が親しみを込めて呼び合う時にも使われています。

  • 「同じ穴の狢」の読み方
  • 「同じ穴の狢」の語源

「同じ穴の狢」の読み方

「同じ穴の狢」の読み方は、「おなじあなのむじな」になります。

「狸(たぬき)」「狐(きつね)」と読み間違わない様にしましょう。

「同じ穴の狢」の語源

「同じ穴の狢」の語源は、「穴に入っている動物」に由来しています。

「狢(むじな)」とは「アナグマ」のことで、地域によっては「まみ」と呼ばれています。

「狢」は昔から人を化かすとして知られていて、昔話によく登場する動物です。

「狢」は巣穴を掘って生息しているのですが、この穴にタヌキやキツネが入り込むことがあるのです。

同じ巣穴の中に「狢」「狸」「狐」が住んでいるケースもあり、「違っている様で実は同じ穴に住んでいる似たもの同士」という意味で使われる様になりました。



「同じ穴の狢」の表現の使い方

「同じ穴の狢」の表現の使い方

「同じ穴の狢」の表現の使い方を紹介します。

  • 文法的な使い方
  • 悪い意味だけではない

文法的な使い方

「同じ穴の狢」は名詞ですので、文末に使う時には形容動詞として「同じ穴の狢だ・である」として使われます。

慣用句であり、例えの表現ですのでこの一言だけでも意味が通じます。

悪い意味だけではない

元々は「同じ穴の狢」と言えば、悪いことをする者同士、という意味でした。

しかし現在では、同じ趣味を持っている人や、同じ職業に就いている人同士に対しても使われる様になっています。

悪い意味だけではなく、親近感を持ち呼び合う時の表現として使われているのです。

「同じ穴の狢」を使った例文と意味を解釈

「同じ穴の狢」を使った例文と意味を解釈

「同じ穴の狢」を使った例文とその意味を解釈していきます。

  • 「同じ穴の狢」を使った例文1
  • 「同じ穴の狢」を使った例文2

「同じ穴の狢」を使った例文1

「話をしてみたら、税務署員という同じ穴の狢同士だった」

偶然知り合った相手と仕事の話をしてみたら、税務署員だったことが分り、お互い嫌われる職業同士として親しみを感じたことを表しています。

「同じ穴の狢」を使った例文2

「不倫していた彼氏も二股かけていた彼女も同じ穴の狢だろう」

恋愛関係で、お互い相手を裏切る行為をしていたので似た者同士であると言っています。



「同じ穴の狢」の類語や類義語

「同じ穴の狢」の類語や類義語

「同じ穴の狢」の類語や類義語を紹介します。

  • 「五十歩百歩」【ごじゅっぽひゃっぽ】
  • 「同類」【どうるい】

「五十歩百歩」【ごじゅっぽひゃっぽ】

「多少違っても本質的には同じ」という意味で、「戦場で50歩逃げた兵士も、100歩逃げた兵士も、臆病なことには変わらない」という意味からきています。

「同類」【どうるい】

「おなじ種類であること」という意味です。

icon まとめ

「同じ穴の狢」は、「ぱっと見た感じ全く共通点がない様でも、実は同類や仲間でること」という意味です。

悪いことだけではなく通じるところがある人に対して使っても良いでしょう。