「脂が乗る」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「脂が乗る」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「脂が乗る」の意味
- 「脂が乗る」の表現の使い方
- 「脂が乗る」を使った例文と意味を解釈
- 「脂が乗る」の類語や類義語
「脂が乗る」の意味
「脂が乗る」の意味は以下の2つです。
1つ目は「魚や鳥などが、季節により身体の脂肪が増えて美味しくなること」という意味です。
人の食料となる魚や鳥は、季節により身体に脂肪を蓄えて産卵や越冬に備えたりします。
身体に脂が多いと味がまろやかになり、コクが出て美しくなることを言います。
2つ目は、「仕事や勉強で良い結果が出させる調子の良い時期になること」という意味です。
それまでよりもグンと調子が良くなり、少しやる気を出せば良い結果が出る様になる時期のことを言います。
- 「脂が乗る」の読み方
- 「脂が乗る」と「油が乗る」はどちらが正しいか
「脂が乗る」の読み方
「脂が乗る」の読み方は、「あぶらがのる」になります。
「しがのる」と読み間違わない様にしましょう。
「脂が乗る」と「油が乗る」はどちらが正しいか
「脂が乗る」でネットを検索すると「油が乗る」と出てきて意味も同じになっています。
しかし正しくは「脂が乗る」で、「油が乗る」は誤用です。
この2つの違いは、「脂」と「油」の性質にあります。
「脂」は、固形のものや、動物性の油脂を表し、「脂っこい」「脂身」などに使われます。
「油」は、液状のもので、植物や鉱物に由来する油脂を表し、「油を売る」「ごま油」などに使われます。
「脂が乗る」は、「魚や鳥などの脂肪が増えて味が良くなるうこと」に由来していますので、「脂が乗る」が正解です。
「脂が乗る」の表現の使い方
「脂が乗る」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 現在がピークを迎えている時に使う
文法的な使い方
「脂が乗る」は動詞を含んだ表現ですので、文末にそのまま使えます。
一般的には「脂が乗っている状態」と、現在進行形で使われることが多くなります。
現在がピークを迎えている時に使う
「脂が乗る」は、人の仕事や勉強、芸事などに磨きがかかり、調子が良い時期に使われます。
その人にやる気や熱意があり、ピークを迎えている時の表現です。
「脂が乗る」を使った例文と意味を解釈
「脂が乗る」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「脂が乗る」を使った例文1
- 「脂が乗る」を使った例文2
「脂が乗る」を使った例文1
「彼は今歌手として最も脂が乗っていて、よく声が出る時期だ」
歌手で、年齢が若い上にボイトレをするなどで、声の調子が良くて高音も良く出る時期であることを表してます。
「脂が乗る」を使った例文2
「脂が乗った寒ブリは美味しい」
ブリは冬になると産卵を控えてエサを良く食べるので、丸々と太って美味しいと言っています。
「脂が乗る」の類語や類義語
「脂が乗る」の類語や類義語を紹介します。
- 「水を得た魚のよう」【みずをえたさかなのよう】
- 「絶好調」【ぜっこうちょう】
「水を得た魚のよう」【みずをえたさかなのよう】
「自分の得意分野で活躍している様子」という意味です。
「絶好調」【ぜっこうちょう】
「体調や仕事、趣味など人生のあらゆることで調子がいこと」という意味です。
「脂が乗る」は「魚や鳥などが、季節により身体の脂肪が増えて美味しくなること」「仕事や勉強で良い結果が出させる調子の良い時期になること」という意味があります。
その時にピークを迎えている人に対して使いましょう。