「放し飼い」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「放し飼い」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「放し飼い」の意味
- 「放し飼い」の表現の使い方
- 「放し飼い」を使った例文と意味を解釈
- 「放し飼い」の類語や類義語
「放し飼い」の意味
「放し飼い」の意味は以下の2つです。
1つ目は、「家畜をつないだり囲ったりせずに、広い場所で自由に行動させて飼うこと」です。
山の中に行くと、家畜をそのまま外に放して自由に動き回らせて、草のあるところへ自分で行く様にして育てる牧場があります。
家畜は逃げたりせずに、牧羊犬が追い立てたり、時間になるとチャイムを鳴らしたりすることで、自然に家畜舎に戻る様になっているのです。
2つ目は、「責任を持つべき相手をほったらかしにしておくこと」という意味で、こちらは人をまるで動物の様に見下した言い方になります。
- 「放し飼い」の読み方
- 「放し飼い」を分解して解釈
「放し飼い」の読み方
「放し飼い」の読み方は、「はなしがい」になります。
「離し飼い」と書き間違わない様にしましょう。
「放し飼い」を分解して解釈
「放し飼い」は「放し+飼い」で成り立っています。
「放し」は動詞「放す」の連用形で、「捕らえられたり、つながれたりしている動物を自由にする」「手で握るのをやめる」「手元から遠くにやる」「矢や弾丸を発射する」「あることを続けたり放っておく」という意味があります。
「飼い」は動詞「飼う」の名詞形で「動物に食べ物を与えて養うこと」「動物にエサや水をやること」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり、「動物をつながずに自由にした状態で養うこと」という意味で使われています。
「放し飼い」の表現の使い方
「放し飼い」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 相手を見下す言い方になる
文法的な使い方
「放し飼い」は名詞ですので、文末に使う時には動詞を伴って「放し飼いにする・した」としたり、形容動詞として「放し飼いだ・である」になります。
副詞として使う時には「放し飼いで」になります。
相手を見下す言い方になる
人に対して「放し飼い」と使うと、人を家畜に見立てることになり、冗談が通じない相手には不快に思われてしまいます。
上司が部下を「放し飼いにする」という言い方をすることがありますが、気心の知れた相手にのみ使う様にしましょう。
「放し飼い」を使った例文と意味を解釈
「放し飼い」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「放し飼い」を使った例文1
- 「放し飼い」を使った例文2
「放し飼い」を使った例文1
「ニワトリを放し飼いにしているので卵が美味しい」
ニワトリを放し飼いにしている牧場の卵は、黄身の味がしっかりしていて美味しいことを表しています。
「放し飼い」を使った例文2
「公共の場で子供を放し飼いにして注意をしない親が増えた」
スーパーや乗り物の中などで、子供を放ったらかしにしておき、自分はスマホに夢中になっている若い親が増えたことを言っています。
「放し飼い」の類語や類義語
「放し飼い」の類語や類義語を紹介します。
- 「遊牧」【ゆうぼく】
- 「放任主義」【ほうにんしゅぎ】
「遊牧」【ゆうぼく】
モンゴルなどで「牛や羊などの家畜と共に、水や牧草のある場所へ移動しながら暮らすこと」を言います。
「放任主義」【ほうにんしゅぎ】
「相手に自由にやらせて干渉しない方針のこと」という意味です。
「放し飼い」は「家畜をつないだり囲ったりせずに、広い場所で自由に行動させて飼うこと」「責任を持つべき相手をほったらかしにしておくこと」という意味があります。
人に対して使う時には、冗談が通じる人にのみ使いましょう。