「たらい回し」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「たらい回し」という表現は、決していい意味で使われません。
目次
- 「たらい回し」の意味とは?
- 「たらい回し」の表現の使い方
- 「たらい回し」を使った例文と意味を解釈
- 「たらい回し」の類語や類義語
「たらい回し」の意味とは?
「たらい回し」とは、自分(側)にとって不利な状況、案件などを他所に押し付けることとして使われる言葉です。
丸い「たらい」がルーレットのようなもので、それを回すことで該当の位置が他所に当たるというイメージで考えると分かりやすいでしょう。
丸いものを回すので、いつかは元の位置に戻ってくるとも考えることができますが、この言葉の意味としてはそうではなく、単に他所に押し付けることだと解釈してください。
「たらい回し」の表現の使い方
「たらい回し」の表現の使い方を紹介します。
その意味から、悪いこととして使われる為にある言葉だと解釈していいでしょう。
例えば、どこかの会社に用事があって行ったところ、色々な部署をたらい回しにされたなどと使われます。
この使い方では、どの部署でも自分たちの担当ではないなどという理由から、他所の部署に行くようにと何度も言われたという意味になり、このような場合に使われることが多い言葉となっています。
「たらい回し」を使った例文と意味を解釈
「たらい回し」を使った例文と、その意味の解釈です。
意味としては他所に押し付けることですが、それが一度だけという場合にはあまり用いられない言葉です。
何度もそれがあって、初めて使うと考えておいてください。
- 「たらい回し」を使った例文1
- 「たらい回し」を使った例文2
「たらい回し」を使った例文1
「誰が代表になるかの話し合いで、たらい回しになっている」
誰もその代表になりたくない為に、押し付け合いになっていると考えていい使い方です。
このように、都合が悪いことを人に押し付けるだけでなく、それが幾度となく繰り返されていると表す為の言葉です。
「たらい回し」を使った例文2
「救急車に乗ったはいいが、たらい回しにされてまだ行く病院が決まらない」
この場合、処置をできる医師が居ない、ベッドの空きがないなどの理由から、そこでは受け入れられないので結果的に他所に押し付ける形となっていると解釈できます。
緊急病院であっても、必ずしもすぐに誰でも受け入れられる訳ではないのが実情です。
「たらい回し」の類語や類義語
「たらい回し」の類語や類義語を紹介します。
あまり見聞きしませんが、ほとんど同じ意味で使われます。
- 「お鉢を回す」【おはちをまわす】
「お鉢を回す」【おはちをまわす】
本来は「お鉢が回る」という形で、自分のところに都合が悪いことが回ってきてしまったという意味になりますが、多少変化させて、他所にそれを回してしまうことと使われる表現です。
「何とかあっちにお鉢を回すことができないか考えている」といったように用いられます。
「たらい回し」にされることは、誰でも好みはしないでしょう。
しかし、救急車の例のように、仕方なくそうされるという場合も中にはあるものです。
そのような時には、これに対して一定の理解も必要になるでしょう。