「朝三暮四」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「朝三暮四」という表現を知っているでしょうか。
ここでは「朝三暮四」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「朝三暮四」の意味
- 「朝三暮四」の表現の使い方
- 「朝三暮四」を使った例文と意味を解釈
- 「朝三暮四」の類語や類義語
「朝三暮四」の意味
「朝三暮四」というのは「目前の差にこだわり、結果は同じなのに気がつかない」ということになります。
昔、中国の宋の国で狙公という人物が買っている猿に栃の実を朝に3つ、暮れに4つやろうとしたら猿が少ないと怒ったため、朝に4つ、暮れに3つやろうと言ったらたいそう喜んだ、というところからできあがった表現です。
これ以外にも「言葉の上でだけうまく話して他人をごまかす」という意味でも使われます。
- 「朝三暮四」の読み方
「朝三暮四」の読み方
「朝三暮四」の読み方は、「ちょうさんぼし」になります。
教養として知っておきたい言い方の1つです。
「朝三暮四」の表現の使い方
「朝三暮四」の表現の使い方を紹介します。
例えばお店でセール等がなされている時、確かにセールはお得に見えるかもしれません。
しかしそれ以外の商品の値段が高かったり、それ以外にたくさん買ったりしていたら最終的には「朝三暮四」ということになります。
どれだけセールで得した気になったとしても、外で損をしていれば最終的に結果は同じだといえます。
「朝三暮四」を使った例文と意味を解釈
「朝三暮四」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「朝三暮四」を使った例文1
- 「朝三暮四」を使った例文2
「朝三暮四」を使った例文1
「彼はクレジットカードのポイントを貯めて喜んでいるが、実際には朝三暮四だろう」
最近はクレジットカードを使うとポイントが貯まるというシステムが多く採用されており、カード払いができるならばカードで支払う、という人も多いのではないでしょうか。
しかしカードで支払うとポイントが貯まるということにごまかされ、たくさんの商品を購入してしまったらお金が無駄になってしまいます。
ポイントにごまかされ、実際にはお金をたくさん使っているということに気づかない状態はまさに「朝三暮四」といえます。
「朝三暮四」を使った例文2
「今回の減税は朝三暮四といえます」
消費税が10%になり、税金が高いと感じる人もいるのではないでしょうか。
世の中では様々な減税も指摘されていますが、どれだけ税金が安くなったところで消費税等でしっかり徴収される以上、結果はあまり変わらないと感じる人もいるかもしれません。
減税になるところもあれば消費税等のように税金が上がるところもありますので、最終的には「朝三暮四」といえます。
「朝三暮四」の類語や類義語
「朝三暮四」の類語や類義語を紹介します。
- 「朝四暮三」【ちょうしぼさん】
- 「三百代言」【さんびゃくだいげん】
「朝四暮三」【ちょうしぼさん】
「朝四暮三」は「朝三暮四」と同じく、「表面的なわずかな違いや損益にこだわり、結果が同じという本質を理解しない」という意味です。
「巧みな言葉や話し方で人を丸め込む」という時にも使われます。
「三百代言」【さんびゃくだいげん】
「三百代言」は「わずかな金銭で動く低級な弁護士や口先で人をごまかすものを卑しめて表現する言い回し」になります。
「代言人の資格がなく、他人の訴訟や談判などを扱った潜りの人」という意味もあります。
「朝三暮四」という表現は教養として知っておきたい言い回しです。
ぜひ正しい意味を覚えておきましょう。