「お蔵入り」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「お蔵入り」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「お蔵入り」の意味
- 「お蔵入り」の表現の使い方
- 「お蔵入り」を使った例文と意味を解釈
- 「お蔵入り」の類語や類義語
「お蔵入り」の意味
「お蔵入り」の意味は、「計画されていたものごとが、何らかの理由により中止になり、世に出ないまま終わること」です。
ビジネスだけではなく、ミュージシャンのCDや楽曲、テレビで放映するのにふさわしくないと判断された収録などがあります。
理由に関しては金銭的なことから倫理的なこと、ライバル会社との兼ね合いやタイミングなど、様々です。
- 「お蔵入り」の読み方
- 「お蔵入り」の語源
「お蔵入り」の読み方
「お蔵入り」の読み方は、「おくらいり」になります。
「おぞういり」と読み間違わない様にしましょう。
「お蔵入り」の語源
「お蔵入り」の語源は、江戸時代の芝居に由来しています。
現在でもそうですが、芝居や興業は期間を決めて公演するのですが、お客の入りが悪いと日程が全て終わらなくても予算の関係で打ち切られることがあります。
最終日は「千秋楽」と言い、更に略して「楽」と言われていました。
江戸時代の人達も現在の若者たちと同じで、言葉を入れ替えて言うことがあり、公演が打ち切られてしまうことの意味である「楽になる(ラクになる)」をひっくり返して「クラになる」と言っていたのです。
次第にこの言葉に「お」が付き「おクラになる」と言われる様になりました。
すると今度は「おクラ」を「お蔵」と勘違いする人が出てきて、「お蔵入り」と言われる様になり、それが現在でも使われているのです。
つまり、本来は「お蔵入り」ではなく「おくらになる」が正しい表現ですが、言葉は時代により変化するもので、辞書にも「お蔵入り」と載っています。
「お蔵入り」の表現の使い方
「お蔵入り」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 再度日の目を見ることもある
文法的な使い方
「お蔵入り」は名詞ですので、文末に使う時には動詞を伴って「お蔵入りになる」になるか、形容動詞として「お蔵入りだ・である」として使われます。
再度日の目を見ることもある
「お蔵入り」は「蔵にしまわれる」訳ではなく、企画が中断することを表しています。
条件が整ったり、時代の流れにより再度日の目を見る可能性もあります。
「お蔵入り」を使った例文と意味を解釈
「お蔵入り」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「お蔵入り」を使った例文1
- 「お蔵入り」を使った例文2
「お蔵入り」を使った例文1
「その写真はアーティスト側からのNGが出てお蔵入りになった」
アーティストの写真を撮影したのですが、使わないで欲しいと言われて新たに撮りなおすことになりました。
「お蔵入り」を使った例文2
「とても人に見せられないビデオなのでお蔵入りにした」
旅行先などで撮ったビデオですが、恥かしい場面なども入っていて編集ができない為に誰にも見せないことにしました。
「お蔵入り」の類語や類義語
「お蔵入り」の類語や類義語を紹介します。
- 「ボツになる」【ぼつになる】
- 「ぽしゃる」【ぽしゃる】
「ボツになる」【ぼつになる】
「ダメになること」で、語源は「没にする」からきています。
「ぽしゃる」【ぽしゃる】
「降参する」「ダメになる」という意味で、語源はフランス語で帽子を意味する「シャッポ」を入れ替えて日本語化したと言われています。
「お蔵入り」は「計画されていたものごとが、何らかの理由により中止になり、世に出ないまま終わること」です。
残念ながら中断してしまったことに対して使いましょう。