「孤立」とは?意味や使い方!例文や解釈
「孤立」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「孤立」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「孤立」とは?
- 「孤立」の表現の使い方
- 「孤立」を使った言葉と意味を解釈
- 「孤立」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「孤立」の反対語
- 「孤立」の類語や類義語・言い換え
- 「孤立」の英語と解釈
「孤立」とは?
「孤立」とは「他から離れて一つだけで立っている」という意味になります。
仲間がおらず、一人で存在するということでもあります。
- 「孤立」の読み方
「孤立」の読み方
「孤立」とは「こりつ」と読みます。
「孤立」の表現の使い方
「孤立」とは、名詞で他から離れていること、仲間がないことなどを表す言葉となります。
「誰とも打ちとけず孤立している」と言えば、仲間がいなくて一人でいることとなります。
また「うちの会社は孤立した状態になっている」とは、他の会社とは離れていること、同業との付き合いがないことといった意味合いとして解釈することができるでしょう。
「孤立」を使った言葉と意味を解釈
「孤立」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「孤立無援」
- 「孤立主義」
- 「孤立状態」
「孤立無援」
「孤立無援」とはよく使われる言葉ですが、仲間もおらず、助けてくれる者がいないという意味になります。
例えば「孤立無援でも、あの人は平気だ」と言えば、一人でも平気であるという意味合いですが、これは一人でも行動力があって凄いという褒め言葉である場合もあれば、一人ぼっちで気の毒である、一人で平気なんて変わり者であるなど様々なニュアンスを含みますので、会話の流れ、雰囲気などから察するようにしましょう。
「孤立無援の戦いになる覚悟」「孤立無援でどれぐらい耐えられるか見ものだ」などと使います。
「孤立主義」
「孤立主義」とは、国家が他の国と同盟を結ばず「孤立」を保持することを言います。
そこから、人とつるまない、一人でいることなども「孤立主義」と言い表す場合もあります。
「あの人は社内で孤立主義を貫いているから、どこの派閥とも関係ない」「孤立主義とは、アメリカのモンロー主義のことなどを言う」などと使います。
「孤立状態」
「孤立状態」とは他から離れて一つだけで立っている、仲間がいないといった状態になっている時に使う言葉です。
「メンバー全員と離されて、まるで君だけ孤立状態じゃないか」「この部署は、みんな営業で出払っていますから夕方まで私は孤立状態です」「彼は自分が一族から孤立状態となっていることに気づいていない」という風に使います。
「孤立」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「孤立」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「孤立」を使った例文1
- 「孤立」を使った例文2
「孤立」を使った例文1
「私一人だけ、孤立した状態かと思っていましたがどうやらそうではなかったみたいです」
一人だけ他の者から離れていることや、仲間がなく一人でいることを「孤立」と言います。
また実際は一人でなくても、実質放置されている、無視されている、関わりを拒否されていることも「孤立した状態」として解釈できるでしょう。
「孤立」を使った例文2
「長年、孤立無援でどれほど心細かったか、彼女は強い人だ」
仲間もおらず、助けてくれる者がいないことを「孤立無援」と言います。
また表面上は身内、仲間が存在していても実際に何も行動をとらないのであれば「孤立無援」という状態になりますので、言葉として使っても差しつかえはないでしょう。
「孤立」の反対語
「孤立」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「連帯」【れんたい】
- 「連立」【れんりつ】
「連帯」【れんたい】
「連帯」とはお互いが結びついていること、気分が一つであること、また複数の者が共同で責任をとることなどを言います。
「連帯感が強まる」「連帯して借金を負う羽目になった」「個人のミスが連帯責任なんて非常に馬鹿げたことを考えたものだ」などと使います。
「連立」【れんりつ】
「連立」とはいくつものものが並び立つことを言います。
別々のものがひとまとまりになっていることでもあります。
「連立方程式」「連立内閣」などと使います。
「孤立」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「孤立」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「隔絶」【かくぜつ】
- 「絶縁」【ぜつえん】
- 「分離」【ぶんり】
- 「孤独」【こどく】
- 「一匹狼」【いっぴきおおかみ】
「隔絶」【かくぜつ】
「隔絶」とは遠く隔たっていることを言います。
「本社から隔絶されている支店」「隔絶されているので、今中心地で何が起こっているかわからない」などと使います。
「絶縁」【ぜつえん】
「絶縁」とは関係を断ち切ること、縁を切ることを言います。
また不導体により、電気、熱が通じることを断つことでもあります。
「絶縁しているので今はどうしているか不明」「絶縁状が届いた」という風に使います。
「分離」【ぶんり】
「分離」とは分け、離すことを言います。
「兄弟仲が悪いので、会社を分離することになった」「一緒にするとうるさいメンバーは分離させた方がいい」などと使います。
「孤独」【こどく】
「孤独」とは頼りになる人、心が通じる人がなく、一人でいることを言います。
「私は身よりがいませんから、最初から孤独死は覚悟しています」「孤独に見えるかもしれないが、一人は案外気楽なものだ」「孤独な生活と思うか自由な生活と思うかは人それぞれだろう」などと使います。
「一匹狼」【いっぴきおおかみ】
「一匹狼」とは集団に属さず一人で行動する人のことを言います。
「彼は一匹狼と言われている」「一匹狼なので余計なしがらみはない」などと使います。
「孤立」の英語と解釈
「孤立」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“isolation”という単語を使います。
例文は“political isolation”(政治的な孤立)、“isolationism”(孤立主義)などと、なります。
いかがでしたでしょうか。
「孤立」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。