「孤独」の意味とは?「孤独」と「一人」の違い・「孤独」の由来・読み方・英語・類語
「孤独」という言葉は誰もが使ったことのある言葉なのではないでしょうか。
友達がたくさんいるにもかかわらず、孤独感を感じるという人もいるかもしれませんし、実際に孤独な人もいるかもしれませんね。
それならば、「孤独」というのはどのような意味を持つのでしょうか。
ここでは「孤独」という単語について紹介します。
目次
- 「孤独」の意味とは?
- 「孤独」の読み方
- 「孤独」の英語(解釈)
- 「孤独」と「一人」の違い
- 「孤独」の言葉の使い方
- 「孤独」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
- 「孤独」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「孤独」の類語や類義表現
- 「孤独」は寂しくて辛いもの?
- 「孤独」の由来
「孤独」の意味とは?
「孤独」という言葉は、他の人々との接触や関係がない状態を指します。
心理学では「自分が1人である」と感じる状態を指しており、学者のクラーク・ムスターカスは孤独というものには、自己疎外や事故拒否から来る孤独と実存的な孤独があると述べています。
また、たとえ1人であったとしても孤独感を感じない人もいるため、孤独というのは極めて主観的な考え方だとも言われています。
「孤独」の読み方
「孤独」という単語は「こどく」と読みます。
「孤独」という表現は日常的にも使われる言葉ですから、きちんと読めるようにしておきたいものです。
また、漢字も書けるようにしておきましょう。
「孤独」の英語(解釈)
「孤独」という表現を英語にすると、“loneliness”という言葉が一般的です。
ひとりぼっちで寂しい状態は“solitude”という表現で表すことが多く、「孤独」なという表現の場合はlonelyになります。
アメリカでは“lonesome”という表現がよく使われています。
もしも「彼は孤独を楽しんでいる」というのであれば“He enjoys being alone”という言い回しが可能です。
「孤独」と「一人」の違い
「孤独」という表現は誰とも接触がない状態を指し、疎外感を感じている場合も「孤独」といいます。
それならば、一人という表現とは何が違うのでしょうか。
まず、孤独というのは孤独だと感じているときの気持ちを指しており、これは心理学用語になります。
それに対して一人というのは数えるための単位であり、特に誰とも接触がないという状態は関係がありません。
これは実際本当に一人であることを指しており、悲しい、悲しくない、孤独である、寂しい、などという事は別問題でひとりでいる状態を指します。
「孤独」の言葉の使い方
「孤独」という言葉は心理学用語で使われることが多いと考えられています。
例えば、1人でカラオケに行くなどという場合は「孤独」だとは言いません。
しかし、たとえ物理的に1人ではなかったとしても、自分には友達がいない、自分のことを気にかけてくれる人がいないなどと感じた場合は「孤独」になります。
かつて、インドのカルカッタで人々を助けていた修道女マザーテレサは、「自分は誰からも必要とされてないという「孤独」を感じている人こそ、世界で1番貧しい人」と述べました。
「孤独」を使った言葉・慣用句や熟語・関連など(意味を解釈)
ここでは、「孤独」という言葉を使った表現をいくつか紹介します。
以下の表現はよく使われますので、ぜひ知っておきましょう。
- 「孤独に耐える」
- 「孤独に生きる」
- 「友達がいない孤独」
「孤独に耐える」
誰しも、「孤独」に耐えた経験があるのではないでしょうか。
例えば単身赴任で見ず知らずの土地に行き、まだ土地勘もなく、知っている人もいなくて孤独を感じたり、留学などで海外に行き、全く知り合いがいない状態で孤独を感じた、という経験を持つ人もいるかもしれません。
しかし、そのような状態は必ず改善されます。
たとえ最初は友達がおらず、自分はひとりぼっちだ、自分は孤独であるなどと感じたとしても、次第に友達ができるのです。
孤独に耐えるということも大切です。
「孤独に生きる」
孤独に生きるというのは孤独な状態を楽しむ、孤独な状態で生きていく、という意味を指します。
例えば、最近はSNSなどが普及したことにより、誰とでも簡単に連絡が取れるようになりました。
そのため、孤独を感じるという人もあまりないかもしれません。
しかし、そのようなものを使わず、人に依存せず、自分の世界を大切にする人の中には敢えて孤独な状態を好み、孤独に生きると考えている人もいるものです。
孤独であるということにメリットを見出し、そのような状態を楽しむ人は孤独に生きていると言えるでしょう。
「友達がいない孤独」
誰しも友達がいなかったらとても寂しいですよね。
頼る相手がいない、相談できる相手がいない、一緒に遊びに行く相手がいない、一緒にコーヒーを飲む相手がいない、というのは非常に寂しいものです。
もちろん、友達がいなくても全く平気であるという人もいますが、一般の人は友達がいないと「孤独」を感じるのではないでしょうか。
人間は1人では生きていけませんから、友達を作る努力も大切です。
「孤独」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「孤独」という表現を使った例文をいくつか紹介します。
どのようなニュアンスがあるのか、ぜひ知っておきましょう。
- 「孤独」を使った例文1
- 「孤独」を使った例文2
「孤独」を使った例文1
「子供の頃から常に孤独感を感じている」
たとえお金があったとしても、孤独を感じる人はいるものです。
どれだけ豊かな生活をして欲しいものは何でも手に入る、という状態であったとしても、なんとなく自分には本当の友達がいないのではないか、本当の自分をわかってくれる人はいないのではないか、などと感じてしまうと孤独感を覚えますよね。
どれだけ周りにちやほやしてくれる人がいたとしても、本当の自分をわかってくれる人がいないと感じたら、とても寂しくなります。
そのため、幼い頃から孤独感を感じている人はそれなりの人数いると考えられているのです。
「孤独」を使った例文2
「あの人は1人の時間をとても大切にしていて、むしろ孤独を楽しんでるように見える」
周りの人の中には、わざとひとりでいることを楽しんでいるという人もいるのではないでしょうか。
確かに人間は1人では生きていけませんが、だからといって常に誰かと一緒になければいけないというわけではありません。
最近は1人焼肉や1人カラオケなどという言い回しも一般的になりました。
わざと1人で、自分の世界を大切にする、他の人に邪魔されないようにする、という人の中には孤独を楽しむ人も少なくないのです。
「孤独」の類語や類義表現
ここでは「孤独」という表現の類義語を紹介します。
- ひとりぼっち
- 疎外感【そがいかん】
ひとりぼっち
ひとりぼっちという表現はただ1人であることや孤立していること、「孤独」だと感じている状態を指します。
自分が1人だと思った時、ひとりぼっちだと感じる人は少なくありません。
中には1人の方が気楽だと感じる人もいますが、ひとりでいることに対して抵抗がある、1人でいるのは嫌だ、周りからひとりでいる状態を見られたら恥ずかしい、などと感じる人はひとりぼっちであることにそもそも抵抗があるのでしょう。
ひとりぼっちは悪いことではありません。
疎外感【そがいかん】
疎外感というのは、周りから阻害されているのではないかと感じる気持ちのことを指しています。
集団の中で自分が疎まれている、排除されている、と感じる状態を指すのです。
疎外感というのは感じないに越したことはありませんが、誰しもグループの中で「自分が周りに合わない」「もしかしたら自分はこう思われているかもしれない」などと感じた経験があるのではないでしょうか。
そのような気持ちを疎外感と呼ぶのです。
「孤独」は寂しくて辛いもの?
「孤独」というのは寂しくて辛いもの、と限ったものではありません。
確かに、なんとなく寂しくて辛い、というイメージを持つ人もいるかもしれませんが1人であることが悪いことではありません。
むしろ最近はSNSなどが一般的になり、ひとりでいる時間を持つこと自体が難しくなりました。
そのため、わざと「孤独」を楽しむということも良いのではないでしょうか。
「孤独」の由来
「孤独」という表現の由来は鰥寡孤独から聞いています。
これは律令制において、国家が救済しなければならないと考えた家族構成のことを指しています。
つまり、生活が困難であり、国家の救済を必要とした社会的弱者を指していた言葉が今の孤独という言葉になったのです。
もしも1人であることが多い、「孤独」を感じることがある、ということであれば、ひとりでいる時間を楽しむように努力してみましょう。
自分の時間を持つことも大切です。