「天涯孤独」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
「天涯孤独」とは家族がいない人、どこか離れたところで一人ぼっちの人などを言い表す言葉です。
ここでは「天涯孤独」の意味、読み方、例文など詳しく解説しています。
では一緒に見ていきましょう。
目次
- 「天涯孤独」の意味とは?
- 「天涯孤独」の読み方
- 「天涯孤独」の英語(解釈)
- 「天涯孤独」の言葉の使い方
- 「天涯孤独」を使った例文・短文(解釈)
- 「天涯孤独」で困ることはある?
- 「天涯孤独」の類語や類義表現
「天涯孤独」の意味とは?
「天涯孤独」とは、家族がいない人、離れた場所で一人ぼっちの状態のことなどを表す言葉となります。
「天涯孤独」の「天涯」とは空の果てであったり、非常に遠いところといった意味になります。
主には血縁関係にある人がいないこと、身よりがないことの意味で使うことが多いでしょう。
「天涯孤独」の読み方
「天涯孤独」は「てんがいこどく」と読みます。
特に孤独は「個」と間違えないように気をつけておきましょう。
「天涯孤独」の英語(解釈)
「天涯孤独」という日本語を英語で表す場合はどのような英語が適当かと言えば“loneliness”がシンプルでわかりやすいかと思います。
意味は孤独、寂しさとなります。
また他には“solitariness”などもあります。
こちらは孤独な性質、状況的に孤独といった意味があります。
自分で選んで孤独といった意味合いとしては“solitude”もあります。
これは世間を離れて一人ぼっちで暮らすとか、一人暮らしといったことを表します。
「天涯孤独」と言っても、シンプルに身よりがないことを表す場合であったり、一人で寂しい状態を表す場合であったりと使い分けがありますので、英語ではどの意味に当たるかを判断して言い換えるようにするといいでしょう。
「天涯孤独」の言葉の使い方
「天涯孤独」の「天涯」とは空の果て、遠い場所という意味を持っています。
この広い世界の中で自分は一人であるということを表す言葉ですが、使い方としてはいくつか種類があります。
まず、血縁関係にあたる人が一人もいなくなった場合などが一番よく使われることでしょう。
次には、血縁関係にある人はどこかにいるかもしれませんがつき合い自体がない、頼りになる人がいない、いわゆる身よりがない人が使う場合です。
それ以外には、一人離れた場所にいること、孤独なことを「天涯孤独」と言う場合もあります。
いくつかの種類がありますが「天涯孤独」だからと言って必ずしも不幸ではありません。
「天涯孤独」であっても、他人との交流がある、血縁関係がない相手と愛情を育んでいる場合もあるからです。
そのような場合の時は「天涯孤独」は単なる血縁関係にある人がいないだけのことを表す意味として捉えた方がいいでしょう。
つまり「天涯孤独」の状態で不幸、寂しい場合もあれば、単純に血縁関係がないことを表しているだけの場合もあると覚えておきましょう。
「天涯孤独」を使った例文・短文(解釈)
- 「天涯孤独」の例文1
- 「天涯孤独」の例文2
- 「天涯孤独」の例文3
「天涯孤独」の例文1
「天涯孤独の身ではあるが友人が沢山いるので寂しくはない」
「天涯孤独」とは血縁関係にある人がいない、いざという時に頼れる身内がいないといったことを意味しています。
普通に考えれば寂しくて辛い状態のように思えます。
しかし、友達や仲間が沢山いる人は身内がいなくても寂しくはないものなのです。
血縁関係に恵まれなかったという思いはあるにせよ、一人ではないという思いがあれば、人は強く生きることができるのですし、寂しくもありません。
また今は家族がいる人でもいつかは「天涯孤独」になる可能性はあるわけです。
それを思えば、友達や仲間、仕事関係の知り合いなど、人との繋がりは大切にしておきたいものです。
「天涯孤独」の例文2
「争いごとばかりの身内、これならば天涯孤独の方がどんなに良かったか」
血縁関係というのは、心強いものではありますが、反面血が通っているからこそ嫌なこともあるものです。
わかりやすい例を出せば、介護問題、遺産問題などでしょうか。
この世は、仲が良い親子、兄弟、姉妹ばかりではありません。
血縁関係があるからこそ、遠慮なくお互いに自己主張をしてしまったり、責任を負わせようとしたり、逃げようとしたり、様々なトラブルを招く場合もあるのです。
よく、夫婦なら他人で離婚すればいいけれど、親子関係は切れないなどと言ったりもします。
自分の親、もしくは子供の借金などの迷惑をかけられて困っている人からすれば「天涯孤独」の方が良かったと言いたくもなるのです。
「天涯孤独」の例文3
「天涯孤独になる覚悟はできている」
親や兄弟がいても、もしくは配偶者がいても、いつかは人は亡くなるものですから、自分一人が長生きをすれば「天涯孤独」になる可能性は誰にでもあると言えるでしょう。
いつまでも誰かを頼るのではなく、もしも一人ぼっちになったとしても困らないように、準備をしておくと老後も安心ではないでしょうか。
人生というのは何が起こるかわかりませんが、ある程度の準備や心構えがあればパニックにならずに落ち着いて対処できるのです。
「天涯孤独」で困ることはある?
「天涯孤独」の状態で困ることはあるでしょうか。
その答えは人によって違うとしか言えません。
まず誰にも頼らずに一人でやっていく覚悟ができている人にとっては運命を素直に受け入れて前向きにやっていくことができるでしょう。
しかし、こんなはずではなかったという思いや、依存心が強い人は「天涯孤独」の状況そのものがストレス、苦しみ、憎しみとなってしまうことでしょう。
一般的に困るとされるのは、病気やケガで動けなくなった時などでしょうか。
友達や知り合いなどを増やすこと、いい人間関係を作ることを心がけるか、有料のサービスを受ける為のお金を貯めるかが、大事ではないでしょうか。
人は一人では生きることはできませんから、仕事でも趣味でも人と関わることを大事にしていきたいものです。
「天涯孤独」の類語や類義表現
- 「孤独な身の上」【こどくなみのうえ】
- 「一匹狼」【いっぴきおおかみ】
「孤独な身の上」【こどくなみのうえ】
血縁関係がない、頼ることができる親戚もない人のことを「孤独な身の上」とか「寄る辺ない身の上」などと言い表します。
小説などでこのような表現を見ることが多いのではないでしょうか。
「一匹狼」【いっぴきおおかみ】
「一匹狼」とは家族や友人を持たない人、集団から外れて孤独でいる人のことを言い表す言葉です。
どちらかと言えば、自分で選んでその身の上でいる場合に使うことが多いイメージです。
いかがでしたでしょうか。
「天涯孤独」の意味や使い方などを理解していただけたでしょうか。
その人の身の上を表す言葉であり、自分自身で言う時もあれば、他人が言い表すのに使うこともあります。
言葉の意味を正しく理解して、使うようにしましょう。