「安定志向」とは？意味や類語！例文と解釈

「安定志向」とは?

「安定志向」という表現は、「平穏(安心)が続くことを好み、大きな変化のない状態を目指していること」を意味しています。

「安定志向」というのは、「リスクのある大きな変化(激しい落差)を好まず、落ち着いた状態(安心できる環境)を目指す態度・考え方」のことを意味する表現なのです。

「安定」とは「物事・状態が落ち着いていて激しい変化がないこと」であり、「志向」とは「ある方向を目指すこと・意識が一定の対象に向かうさま」を示しています。

• 「安定志向」の読み方

「安定志向」の読み方

「安定志向」の読み方は、「あんていしこう」になります。

「安定志向」の表現の使い方

「安定志向」の表現の使い方は、「大きな変化を好まず、落ち着いた状態・環境を目指している時」や「激しい変化・落差を避けて、いつも同じような状態・環境が続いてほしいと思っている場合」に使うという使い方になります。

例えば、「彼は安定志向なのでリスクのある起業はしないでしょう」といった文章で、「安定志向」の表現を適切に使うことが可能です。

「安定志向」の対義語

「安定志向」の対義語は、「上昇志向(じょうしょうしこう)」になります。

「上昇志向」という表現は、「変化・困難を恐れず、現在よりも上の地位(職位)や多い収入を目指そうとする態度・考え方」のことを意味しています。

この意味から、出世・昇給昇格を目指さずに、変化のない落ち着いた状態を好む「安定志向」とは反対の意味を持つ対義語として、「上昇志向」という言葉を指摘できるのです。

「安定志向」を使った例文と意味を解釈

「安定志向」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

• 「安定志向」を使った例文1
• 「安定志向」を使った例文2

「安定志向」を使った例文1

「最近は安定志向の影響によって、公務員を志望する学生が増えています」

この「安定志向」を使った例文は、「安定志向」という表現を、「最近は大きな変化を嫌って、安心できる落ち着いた状態・環境を目指す考え方の影響によって」という意味合いで使用しています。

「安定志向」を使った例文2

「安定志向の人は大きな失敗をしづらいのですが、成功もしづらいという限界があります」

この「安定志向」を使った例文は、「リスクのある変化を嫌って同じような状態が続くことを目指す人は、大きな失敗をしづらいのですが」という意味を持つ文脈で、「安定志向」の表現を使っています。

「安定志向」の類語や類義語

「安定志向」の類語・類義語を紹介して、その意味を説明していきます。

• 「安心を求める態度」【あんしんをもとめるたいど】
• 「リスク回避の傾向」【りすくかいひのけいこう】

「安心を求める態度」【あんしんをもとめるたいど】

「安定志向」という表現は、「安心・無難を好んで、大きな変化や落差のない状態を目指す態度・行動傾向」のことを意味しています。

その意味合いから、「安定志向」とほぼ同じようなニュアンスを持つ類語(シソーラス)として、「安心を求める態度」という言葉を上げられます。

「リスク回避の傾向」【りすくかいひのけいこう】

「安定志向」という表現は、「リスクのある変化を嫌って、同じような落ち着いた状態・環境が続くことを願う態度・考え方」のことを意味しています。

この意味から、「安定志向」と近い類似の意味を持つ類義語として、「リスク回避の傾向」を指摘できるのです。