「世紀末」とは?!意味や解説
「世紀末」という表現を知っているでしょうか。
2000年が終わる時にも大きな話題になりましたが、21世紀に入る時、世界的に「世紀末」という表現が話題になりました。
ここでは「世紀末」という言い回しについて詳しく紹介していきます。
目次
- 「世紀末」とは?
- 「世紀末」の概要
「世紀末」とは?
「世紀末」というのは「1つの世紀の終わり」という意味です。
日本では一般的に西暦における「世紀末」を指します。
よく下二桁が99の年が「世紀末」と思われ、例えば1999年が「世紀末」と考えていた人もたくさんいましたが、実際には下二桁が00の年、つまりこの場合は2000年が「世紀末」になります。
2000年の「世紀末」は「世の終わり」すなわち「終末論」が盛んにささやかれ、「歴史には終わりがあり、それが歴史の目的である」という考え方が回っていたため、「ノストラダムスの大予言」「1999年人類滅亡」などという噂も出て回りました。
もちろん、これは本来の「世紀末」とは意味が異なり、世界の破滅を題材としたフィクション作品などが影響したのではないかと考えられます。
ただし、「ノストラダムスの大予言」と「世紀末」を結びつける考え方は第二次世界大戦後に出現したものであり、極めて新しい考え方です。
「世紀末」の概要
歴史的に、「世紀末」は19世紀の西洋文化視聴を指す表現として使われることもあります。
1つは19世紀の繁栄した時代が終わるという考え方、そしてもう1つは興奮や変化への絶望という考え方があり、特にフランスのパリやベルギーのブリュッセルに於いて芸術家たちがこのような思想を広めたのではないかと考えられます。
象徴主義のような芸術や「オスカーワイルドの『サロメ』などの作品がこの考え方に拍車をかけたと言われます。
「世紀末」は日本と海外で捉え方が少し変わります。
いずれにせよ、21世紀に入るときには世界的にも話題となり、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。