「幼心」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や物語などで「幼心」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「幼心」の意味
- 「幼心」の表現の使い方
- 「幼心」を使った例文と意味を解釈
- 「幼心」の類語や類義語
「幼心」の意味
「幼心」の意味は以下の2つです。
1つ目は、「子供らしい純真な気持ちのこと」という意味で、何もかも真っ直ぐに受け止める気持ちのことを言います。
子供はまだ理性が発達していないので、大人の事情や社会常識などは理解できません。
全てのものを見たまま、聞いたまま捉えていくもので、良く言えば正直で悪く言えば残酷な精神をしています。
2つ目は、「幼い時に感じたこと」という意味で、小さい時の記憶の捉え方を言います。
自分の周囲で理解を超えることが怒っている時に、その時にできる精一杯の思考でものごとを捉えて記憶することを言います。
- 「幼心」の読み方
- 「幼心」の言葉の成り立ち
- 「童心」との違い
「幼心」の読み方
「幼心」の読み方は、「おなさごころ」になります。
「ようしん」と読み間違わない様にしましょう。
「幼心」の言葉の成り立ち
「幼心」の「幼」は、そのまま「おさないこと・おさない人」という意味です。
「心」は「人間の理性や知識、思想や感情などの働きをつかさどるもの、或いはその働きそのもののこと」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「理性や知識、思想や感情がおさないこと」という意味で使われています。
「童心」との違い
「幼心」と似た意味の言葉に「童心」がありますが、この2つは使い分けがあります。
「幼心」は、「小さな子供が持っている純真な気持ち」という意味で、対象は子供のみとなります。
「童心」は、「子供の気持ち」という意味ですが、大人にも使われるのです。
大人が純粋にものごとを楽しむ時に、まるで子供に戻った様にはしゃぐ様子を「童心に返る」と言います。
「幼心」の表現の使い方
「幼心」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 思い出話に使われる
文法的な使い方
「幼心」は名詞で、主に過去形で「幼心に~した」「幼心にも~感じた」などと副詞として使われます。
形容動詞として使われることは殆どありません。
思い出話に使われる
「幼心」は、その時に対象となる人が幼かったことを表す言葉で、思い出話などに織り交ぜて使われます。
昔を懐かしむ意味だけではなく、好ましくない思い出に対しても使われます。
「幼心」を使った例文と意味を解釈
「幼心」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「幼心」を使った例文1
- 「幼心」を使った例文2
「幼心」を使った例文1
「自分の見た目が普通の日本人と違うことは幼心に感じていた」
ハーフの子供や日本に移住した外国人が、小さい頃から周囲の人と見た目が違っていると思っていたことを表しています。
「幼心」を使った例文2
「幼心にも我が家では母親の方が立場は強いことは分かった」
家庭内で、昔から母親の権力の方が父親より強いのを知っていたことを表しています。
「幼心」の類語や類義語
「幼心」の類語や類義語を紹介します。
- 「子供心」【こどもごころ】
- 「無垢な心」【むくなこころ】
「子供心」【こどもごころ】
「子供らしい素直な心」という意味で、「幼心」の言い換えとして使われています。
「無垢な心」【むくなこころ】
「けがれがなく純粋な気持ち」という意味です。
「幼心」は「子供らしい純真な気持ちのこと」「幼い時に感じたこと」という意味があります。
小さい時に感じたことに対して使いましょう。