「生粋」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や日常会話で「生粋」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「生粋」の意味
- 「生粋」の表現の使い方
- 「生粋」を使った例文と意味を解釈
- 「生粋」の類語や類義語
「生粋」の意味
「生粋」の意味は、「全く混じり気がないこと」です。
他の種類や性質のものが一切混じっておらず、元となるもののみで仕上がっていることを言います。
基本的に人に関する血筋や性質、国籍などを表す言葉です。
- 「生粋」の読み方
- 「生粋」の言葉の成り立ち
「生粋」の読み方
「生粋」の読み方は、「きっすい」になります。
元々は「きすい」と読まれていた言葉で、現在でも「生っ粋」と表記することもあります。
「なまいき」「なまわく」などと読み間違わない様にしましょう。
「生粋」の言葉の成り立ち
「生粋」の「生」は「なま」とも読み、「食材を加工していないこと」「ありのままであること」「その場で催しを直接行うこと」「接尾語として『ちゅうとはんぱ』の意」という意味があります。
「粋」は「いき」とも読み、「混じり気のないこと」「優れていること」「世の中や人情に通じていること」という意味があります。
これらの意味が組み合さり「ありのままで混じり気がないこと」として使われています。
「生粋」の表現の使い方
「生粋」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人に対して使われる
文法的な使い方
「生粋」は名詞ですので、文末に使う時には形容動詞として「生粋だ・である」となります。
但し、一般的には「生粋の〇〇」と名詞を伴って使われることが多くなります。
人に対して使われる
「生粋」は原則として人に対してしか使われません。
動物やものに対して使う時には「純粋」を使います。
日常会話で「生粋」を使うことが最も多いのが出身地を表す言葉で、「生粋の江戸っ子」などに使われます。
「生粋」を使った例文と意味を解釈
「生粋」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「生粋」を使った例文1
- 「生粋」を使った例文2
「生粋」を使った例文1
「彼女は生粋のイギリス人で、はっきりとした英語を話す」
その女性は先祖代々イギリス人で、英語もクリアなクィーンズイングリッシュを話すことを表しています。
「生粋」を使った例文2
「彼は生粋のお坊ちゃまでスーパーで買い物をしたことがないらしい」
実家がものすごい資産家で、小さな頃からお手伝いさんがいて、スーパーで買い物をしたことがないほどのお坊ちゃまであることを表しています。
「生粋」の類語や類義語
「生粋」の類語や類義語を紹介します。
- 「純正」【じゅんせい】
- 「ちゃきちゃき」【ちゃきちゃき】
「純正」【じゅんせい】
「元の筋の直系で混じり気がないこと」という意味です。
「ちゃきちゃき」【ちゃきちゃき】
「血筋に混じりけがないこと」という意味で、「ちゃきちゃきの江戸っ子」と使われることが多くなります。
語源は「嫡子(正妻の子供)から嫡子へと家督を受け継ぐこと」を意味する「嫡々(ちゃくちゃく)」という言葉からきています。
「生粋」は「全く混じり気がないこと」という意味です。
人の血筋や性質、出身地などに対して使いましょう。