「跪く」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「跪く」は、偶発的に起こることではなく、自らの意思をもって行う行動です。
目次
- 「跪く」の意味とは?
- 「跪く」の表現の使い方
- 「跪く」を使った例文と意味を解釈
- 「跪く」の類語や類義語
「跪く」の意味とは?
「跪く」とは、片方の膝を地面に着いて屈むことです。
古代が描かれた映画などの王様が登場するようなシーンで見たことがあると思いますが、そのような自分よりかなり上の位の人物に対しての敬意の表現となります。
また、たまたま何かを落とした時に、拾い上げる為にそのようなポーズになる時にも「跪いて拾った」と使うことができます。
よって、必ずしも敬意から行うとは限りません。
- 「跪く」の読み方
「跪く」の読み方
「跪く」の読み方は、「ひざまずく」になります。
両膝を着く行為はそのようには呼ばず、「(正)座する」という表現になり、この跪く行為とは別物ですが、そちらも合わせて使う場合もあります。
よく間違えられる読み方に「つまずく」がありますが、そちらは歩いている、もしくは走っている状態からバランスを崩してしまった、または何かの進行が止まってしまうことに使われる表現で、漢字では「躓く」と表記する全く別の言葉です。
「跪く」の表現の使い方
「跪く」の表現の使い方を紹介します。
「跪いた」と表現すると、自らそれを行ったには違いありませんが、それだけでは尊敬の念からか、拾い物などの為なのかの区別が付きません。
その為、前後の文体が大切になる言葉です。
自分がそうしたという使い方ではなく、誰かに対して「跪け」と命令調で使う場合には、自分に敬意を払えという意味になります。
尚、「膝まずく」は本来は誤用ですが、文学作品でそのように記載されていることもあり、国語的には間違いですが、そのまま通ってしまっている表現だと考えてください。
「跪く」を使った例文と意味を解釈
「跪く」を使った例文と、その意味の解釈です。
「危」という漢字が部首として使われていますが、特に「危ない」といったニュアンスは含んでいません。
- 「跪く」を使った例文1
- 「跪く」を使った例文2
「跪く」を使った例文1
「彼女の美貌の前に、誰もが自然と跪いた」
実際にそれほどの美女が存在するのか分かりませんが、文学作品ではそれなりに見掛ける使われ方です。
自然にとありますが、自分の意思で行ったことには違いありません。
「跪く」を使った例文2
「跪く姿勢からの勢いのいいタックルだった」
スポーツでのタックルに対して使っており、陸上のトラック競技のスタートでもそのような姿勢からの飛び出しが多いです(「クラウチングスタート」と言います)。
「跪く」の類語や類義語
「跪く」の類語や類義語を紹介します。
同様の意味で使えることの多い表現です。
- 「腰を落とす」【こしをおとす】
「腰を落とす」【こしをおとす】
王様を出迎える為に腰を落とすなどと使うと、尊敬の念が表現できます。
また、腰を落として何かを拾うとも使える言葉で、「跪く」ほど畏まってはいない似た意味の言葉だと解釈していいでしょう。
「跪く」と使った時には、自分の意思で尊敬の意志からのことが多いながら、単にそのようなポーズになった(それをとった)というだけのこともあると覚えておきましょう。