「羽振り」とは?意味や類語!例文と解釈
「羽振り」という表現は「羽振りの良い男性に人が集まっていました」や「羽振りが悪くなったようです」などの文章で使われますが、どのような意味を持つ表現なのでしょうか?
「羽振り」という言葉の「意味・読み方・使い方・語源・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「羽振り」とは?
- 「羽振り」の表現の使い方
- 「羽振り」の語源
- 「羽振り」を使った例文と意味を解釈
- 「羽振り」の類語や類義語
「羽振り」とは?
「羽振り」という表現は、「鳥などが羽を振るわせてはばたくこと・鳥が羽を振るわせる勢い」を意味しています。
また「羽振り」という表現には、「世の中における地位・勢力・財力・人望などの程度や強さ」という意味合いもあるのです。
- 「羽振り」の読み方
「羽振り」の読み方
「羽振り」の読み方は、「はぶり」になります。
「羽振り」の表現の使い方
「羽振り」の表現の使い方は、現在では「鳥がはばたくさま」の意味ではほとんど使われず、「世の中における財力・勢力・地位(影響力)の強さの程度」の意味合いで使うという使い方になります。
例えば、「高級スーツや高級時計を身につけ、歓楽街で遊び回る羽振りの良さから、その男がかなりのお金を持って浮かれている様子が伝わりました」といった文章で使えます。
「羽振り」の語源
「羽振り」の語源は、「鳥などが勢いよくはばたくさま」にあります。
「羽振り」の語源である「鳥が羽を振るわせて勢いよくはばたく様子(=鳥が羽を振るわせる時の勢いの強さ)」という意味から転じて、「羽振り」に「世間における勢力・地位・財力・人望(影響力)の強さの程度」といった意味合いが生まれることになったのです。
そのため、「羽振りが良い」という慣用句には、「鳥がはばたく時の勢いが強い」から転じて「世の中における勢力・財力・地位の影響力などが強い」という意味があります。
「羽振り」を使った例文と意味を解釈
「羽振り」を使った例文を紹介して、その意味を解釈します。
- 「羽振り」を使った例文1
- 「羽振り」を使った例文2
「羽振り」を使った例文1
「あの社長は羽振りが良い時期には、大勢の部下をつれて銀座のクラブで飲み歩いていました」
この「羽振り」を使った例文は、「羽振り」の表現を、「あの社長は景気が良くて金回りが良かった(気前が良かった)時期には」という意味を持つ文章で使用しています。
「羽振り」を使った例文2
「鉄鋼・電機などの製造業が低迷すると同時に、日本のサラリーマンの羽振りも次第に悪くなっていったのです」
この「羽振り」を使った例文は、「日本のサラリーマンの景気(金遣いの良さ)・威勢の強さも次第に悪く(弱く)なっていった」という意味合いで、「羽振り」という表現を使っています。
「羽振り」の類語や類義語
「羽振り」の類語・類義語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「景気・金遣い」
- 「気前・影響力」
「景気・金遣い」
「景気」の表現は、「商売における商品の売れ行き」や「好況と不況で変化する経済状況」を意味しています。
「金遣い」というのは、「お金の使い方」や「お金を支払う時の節約・慎重さの度合い」を意味する表現です。
それらの意味から、世間における財力や金遣いの良さを示す「羽振り」と近しい意味を持つ類語(シソーラス)として、「景気・金遣い」を上げられます。
「気前・影響力」
「気前」の表現は、「金銭を出し惜しみしないさっぱりとした気持ちの良い性格・気質」を意味しています。
「影響力」とは、「他者を動かしたり相手の反応を変えたりする力」を意味する言葉です。
その意味から、「気前・影響力」を、景気が良くて金回りが良い(世間で影響力がある)を示唆する「羽振り」の類義語として解釈することができます。
この記事で解説した「羽振り」の表現には、「鳥などが羽を振るわせてはばたくこと」や「実社会における地位・勢力・財力・人望の程度」などの意味があります。
「羽振り」の類語・類義語として、「景気・金遣い」「気前・影響力」などがあります。
「羽振り」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。