「にじり寄る」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「にじり寄る」という表現は、何となく意味が分かっても、正確に答えられる人は少ないでしょう。

目次
- 「にじり寄る」の意味とは?
- 「にじり寄る」の表現の使い方
- 「にじり寄る」を使った例文と意味を解釈
- 「にじり寄る」の類語や類義語
「にじり寄る」の意味とは?

「にじり寄る」とは、両膝を曲げて屈みながらじりじりと近寄ることの表現です。
そのような様子から、何か魂胆があってそのように近寄ってくる、またはこっそりと何かを伝えようとしていることが多いと言っていいでしょう。
よくある解釈として、単にじりじりと寄ってくることと捉えている人が多いと思いますが、多少屈みながら近寄ってくるとまでしないと正確な意味にはならないので注意してください。
尚、両膝を地面や床に着いたまま寄ってくる様子にも使うことができます。
「にじり寄る」の表現の使い方

「にじり寄る」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は上のように、いかにも何かの意図をもってこそこそと近付いてくる様子に対して使います。
よって、「彼がにじり寄ってきた」と使った時には、その彼が何かの含みがあってそのような行動をとっている(近寄ってきた)と考えられます。
例外として、「寒さを我慢しながらにじり寄ってきた」のような使い方の場合には、寒さから(我慢する為に)そのような格好のまま近寄ってきたと考えることができる為、特に何かしらの意図がある訳ではない(こともある)と考えていいでしょう。
「にじり寄る」を使った例文と意味を解釈

「にじり寄る」を使った例文と、その意味の解釈です。
先の例外的な使い方以外では、やはり何か含みがあっての行動だと考えるべきです。
- 「にじり寄る」を使った例文1
- 「にじり寄る」を使った例文2
「にじり寄る」を使った例文1
「そんなににじり寄られても、簡単に認める訳にはいかない」
認めて欲しいという意図があってにじり寄ってくる人に対し、そんなことをしても認めないと言っている例になります。
漫画やドラマなどでは、お願いごとがある時に(視聴者にそれを暗に表現する為に)よくこのにじり寄る様子が見られます。
「にじり寄る」を使った例文2
「わざわざにじり寄ってこなくても、メールで知らせてくれればいいのに」
伝えたいことがあって、屈みながらこそこそと近寄ってくる人に対し、いちいち来なくてもメールで構わないと使っています。
現在ではこっそりと何かを伝えるには、そのような手段の方が一般的なのかも知れません。
「にじり寄る」の類語や類義語

「にじり寄る」の類語や類義語を紹介します。
よく似た意味の言葉です。
- 「擦り寄る」【すりよる】
「擦り寄る」【すりよる】
「にじり寄る」の使い方によっては言い換えに使える言葉で、膝を地面や床に擦ったまま近寄ることの表現です。
また、服が擦れるほど近くに寄るという意味や、単に近寄るという解釈で使われることも多く、そのような使い方をしても特に誤用という訳ではありません(解釈の広い言葉だと考えていいでしょう)。
「にじり寄る」様子は、まず何かの意図があってのことだと考えていいでしょう。
そうではない(特にこれといった意図は含まない)場合にも使える表現ですが、そのような使い方はそう多くない言葉です。