「蝟集」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
文章を読んでいると「蝟集」という言葉を見掛けることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「蝟集」の意味
- 「蝟集」の表現の使い方
- 「蝟集」を使った例文と意味を解釈
- 「蝟集」の類語や類義語
「蝟集」の意味
「蝟集」の意味は、「一時的に一箇所に、多くのものが集結すること」です。
「蝟」とは「ハリネズミ」と読みます。
「ハリネズミ」は背中に無数の毛針がついていて、まるでその毛針の様に数多くのものが1箇所に寄り集まる様子を表しています。
ビジネスやテクノロジー関係では、多くの魚介類が一定の場所に集まる様子という意味もあります。
- 「蝟集」の読み方
- 「蝟集」の言葉の成り立ち
「蝟集」の読み方
「蝟集」の読み方は、「いしゅう」になります。
非常に難しい言葉ですので、以下に紹介する漢字の成り立ちを覚える様にしましょう。
「蝟集」の言葉の成り立ち
「蝟集」の「蝟」は意味の章で紹介した通り「ハリネズミ」を表します。
「蝟」は「虫」+「胃」で構成されていますが、「ハリネズミ」は虫ではありません。
この「虫」は元々「蛇」の意味があり、「蛙」など虫ではない動物に使われることも多くあります。
「胃」は文字通り「胃袋」であり、丸くまとまる特徴があります。
「ハリネズミ」が身体を丸める習性があることから、「胃の様にまるくなる動物」ということで、「蝟」という漢字が作られたのです。
「集」は「あつまる」とも読み、「あつめる」「むらがる」「つどう」「成し遂げる」「完成させる」などの意味があります。
この2つの漢字が組み合わさり、「ハリネズミの様に集まり群がる」という意味で使われているのです。
「蝟集」の表現の使い方
「蝟集」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「蝟集行為の禁止」として使う
文法的な使い方
「蝟集」は名詞で、文末に使う時には「蝟集する・した」と動詞を伴います。
基本的にこの形で使われることが多く、変化形はありません。
「蝟集行為の禁止」として使う
何かの注意書きや禁止事項として「蝟集行為の禁止」という表現が使われることがあります。
これは「人が大勢集まること」を禁止したもので、パニックや暴動を防ぐ為の対策です。
「蝟集」を使った例文と意味を解釈
「蝟集」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「蝟集」を使った例文1
- 「蝟集」を使った例文2
「蝟集」を使った例文1
「お盆の時期のお祭りとあり、街中に若い男女が蝟集した」
お祭りで出店や盆踊り大会などが催されました。
普段は都会へ出てしまっている人達が里帰りをしていて、若い男女が付近に大勢集まったことを表しています。
「蝟集」を使った例文2
「ケンカが始まったと思ったら、あっという間に野次馬が蝟集してきた」
都会でケンカが始まった途端、周囲に野次馬が増えて人だかりになってしまったことを表しています。
「蝟集」の類語や類義語
「蝟集」の類語や類義語を紹介します。
- 「人だかり」【ひとだかり】
- 「群れ集う」【むれつどう】
「人だかり」【ひとだかり】
「大勢の人々が集まって、視界が遮られること」という意味です。
「群れ集う」【むれつどう】
「人々が一度に1箇所に集まり、ごちゃごちゃしていること」という意味です。
「蝟集」は「一時的に1箇所に、多くのものが集結すること」です。
「ハリネズミ」の毛針の様にびっしりと集まっている時に使いましょう。