「拙文」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんの中で「拙文」という言葉の意味や使い方を知っている人がいたなら、日頃から言葉の勉強を絶えず続けて、かなりの日本語力があると思います。
この言葉が普段の会話の中ではあまり使われることがないからです。
この言葉は、日常的な会話の中で使われるというよりも、文章の中で用いる印象が強い言葉です。
そこで今回は、この「拙文」について、見ていくことにしましょう。
目次
- 「拙文」の意味
- 「拙文」の表現の使い方
- 「拙文」を使った例文と意味を解釈
- 「拙文」の類語や類義語
「拙文」の意味
「拙文」とは、「下手な文章」、「まずい文章」という意味がある言葉です。
- 「拙文」の読み方
「拙文」の読み方
「拙文」は「せつぶん」という読み方になりますので、ここで間違いのないようにキチンと覚えておくようにしておきましょう。
「拙文」の表現の使い方
「拙文」は「下手な文章」という意味がありますが、主に自分の書いた手紙や文章をへりくだっていう場合に使われることになります。
「拙文」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「拙文」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンもイメージしてみることにしましょう。
- 「拙文」を使った例文1
- 「拙文」を使った例文2
「拙文」を使った例文1
「ザックリとですが、ここで補足説明を書き添えておきます。拙文にて恐縮ですが、ご不明の点がございましたら、何なりとお申し付けください」
何かのプレゼン後のフォローのセリフかもしれません。
とても雑で下手な文章の補足説明とへりくだり、「拙文」と表現していますが、その内容を見てみると、実は高いレベルの説明文だったりします。
「拙文」を使った例文2
「お詫びの拙文をしたためるのは、商いをしている人なら決して難しいことではないでしょう」
ここでもお詫びの文章を「拙文」でへりくだった言い回しで表現していますが、この文章を見る人が、取引先であったり、目上の人を意識して書いているものでしょう。
「拙文」の類語や類義語
「拙文」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「乱文」【らんぶん】
- 「悪文」【あくぶ】
「乱文」【らんぶん】
「乱文」という言葉が「拙文」の類義語として扱うことができます。
「乱れて整わない文章」のことで、自分の手紙の文などをへりくだって言う場合に使います。
「乱文乱筆にて失礼致します」という使い方がポピュラーです。
「悪文」【あくぶ】
「悪文」という言葉もあり、「下手で分かりにくい文章」、文脈が混乱して、まとまりのない文章」といったような意味で使われることがあります。
日本語の中には、自分がへりくだった言い回しの言葉がたくさんあるのですが、この「拙文」もその1つになります。
しかし、最近のレターは、メールやLINEなどのツールがほとんどなので、「拙文」を使う機会がますます減ってくることと思われます。
しかし、ビジネスの場面では、まだまだ手紙をしたためる機会が残っていますので、この言葉を知っていると、後から色々な活用で重宝するかもしれません。
これからもこの「拙文」の性質を正しく理解して活用してみたいものです。