「物故」とは?読み方や使い方・例文を解説!
この「物故」は、一般に使う言葉ながら、あまり見聞きすることがないかも知れません。
目次
- 「物故」とは?
- 「物故」を使った例文と意味を解釈
「物故」とは?
「物故」とは、「死者」を意味して使います。
特に仏教用語という訳ではありませんが、まずお寺関連ででしか聞くことがない言葉です。
その仏教では亡くなった人は「仏」(ほとけ)と表現される為、この漢字を使って「仏故」と使われることもありますが、これは誤用なので注意してください。
こちらの方が「死者」という意味をうまく表現してるとも(漢字的には)言えるだけに、この間違いがまま見られます。
- 「物故」の読み方
「物故」の読み方
「物故」は、「ぶっこ」と読みます。
仏教において、人は「物」の1つだと考えられており、「故」は同じく死者を「故人」(こじん)と表現するように、この二文字の「物故」で亡くなった人という表現になっていると解釈してください。
「物故」を使った例文と意味を解釈
「物故」を使った例文と、その意味の解釈です。
仏教用語ではないと書きましたが、実質的にはそのような言葉だと考えてもいいかも知れません。
- 「物故」を使った例文1
- 「物故」を使った例文2
「物故」を使った例文1
「物故者慰霊祭が今年も9月に行われるらしい」
毎年お盆の後に、過去にその式場やお寺で葬儀を行った人に対するこのような法要が行われる場合があります。
キリスト教でも「召天者記念式」という名前で同様に、その教会で告別式を行った人に対する式典が毎年11月頃に各教会単位で行われています。
「物故」を使った例文2
「卒票した学校の物故者を偲ぶ会の案内状が届いた」
こちらは式場やお寺とは関係なく、学校や会社などが独自に行うものです。
この例文の場合、同級生の中で亡くなってしまった人を偲ぶ為の会だと考えてください。
「物故」は挙げてきたような特別な式典など以外では、まず見聞きしない言葉です。
よって、宗教的な言葉という訳ではないながら、一般的な言葉とも言い難いのも事実です。