「特筆」とは?意味や使い方!例文や解釈
「特筆」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「特筆」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「特筆」とは?
- 「特筆」の表現の使い方
- 「特筆」を使った言葉と意味を解釈
- 「特筆」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「特筆」の反対語
- 「特筆」の類語や類義語・言い換え
- 「特筆」の英語と解釈
「特筆」とは?
「特筆」とは特にとりたてて書くという意味になります。
- 「特筆」の読み方
「特筆」の読み方
「特筆」とは「とくひつ」と読みます。
「特筆」の表現の使い方
「特筆」とは名詞で特にとりたてて書くという意味になります。
どちらかと言えば、褒めることを強調することに使う言葉となります。
「特筆すべきことは〇〇だったということだろう」という使い方をして「特に」と強調する意味合いがあるということを覚えておくといいでしょう。
また逆に「特筆すべき点もない」と言えば、特にとりたてて書くこともないという意味になりますので、平凡である、大して良いわけではないといったことになります。
「特筆」を使った言葉と意味を解釈
「特筆」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「特筆大書」
- 「特筆すべき美点」
- 「特筆に値する」
「特筆大書」
「特筆大書」とは「とくひつたいしょ」と読みます。
意味は特に目立つようにとりあげることという意味になります。
「彼の活躍は特筆大書すべきことですよ、今後注目されるのは間違いない選手です」「特筆大書すべき事柄としては、彼女が再びこの業界へ戻ってきてくれたことでしょう」などと使います。
「特筆すべき美点」
「特筆すべき美点」とは、特にとりたてて書くべきである、優れている点、良い点、長所といった意味になります。
人を褒める時に、特に強調して伝える良いところという意味合いです。
「彼の特筆すべき美点は、若くハンサムであるということでしょう」「僕の妻の特筆すべき美点としては料理がとても上手であるということだ、多少口うるさくても我慢できるのはその為だ」などと使います。
「特筆に値する」
「特筆に値する」とは、特にとりたてて書く値打ちがあるという意味になります。
「特筆に値するのは、新人である彼女の健闘である」「彼の努力はとても素晴らしく、今後を期待させるものであり特筆に値する」という風に使います。
「特筆に値する」は褒め言葉として使うことができる言い回しでもあります。
「特筆」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「特筆」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「特筆」を使った例文1
- 「特筆」を使った例文2
「特筆」を使った例文1
「無事に音楽祭は終了しました。特筆すべきことは、いつもは大人しい彼が大活躍をしたことです。お客さんからは拍手喝采だったし私たちもびっくりしましたよ」
「特筆」とは特にとりたてて書くという意味になります。
報告書、手紙、メールなどに特に強調して伝えたい、褒めたいことなどを「特筆」という言葉を使って言い表します。
「特筆」を使った例文2
「彼女の特筆すべき美点は正直であることだ、僕はお世辞を言う女たちにはうんざりしているからね」
「特筆」は特にとりたてて書くことという意味ですが、多くは強調して褒めることに使います。
例文を簡単に訳すならば「彼女が特にいいのは正直であることだ」となります。
「特筆」の反対語
「特筆」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「通常通り」【つうじょうどおり】
- 「普通」【ふつう】
「通常通り」【つうじょうどおり】
「通常通り」とはいつも通りであるという意味になります。
「練習内容は通常通りで、目新しいことはなかった」「昨日の会議は、通常通りで終わったよ」などと使います。
「普通」【ふつう】
「普通」とは他と比べて特に変わらないことという意味でも使います。
「どれも普通という感じで、個性的な子はいなかった」「うちの学校は普通の文化祭ってところね、特に珍しいことはしないの」などと使います。
「特筆」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「特筆」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「特記」【とっき】
- 「強調」【きょうちょう】
- 「一際」【ひときわ】
- 「殊更」【ことさら】
- 「とりわけ」
「特記」【とっき】
「特記」とは、特別に書き記すという意味になります。
「他に特記することはなかったかな」「最後の方に特記事項もあるから、ちゃんと目を通すこと」などと使います。
「強調」【きょうちょう】
「強調」とはある部分を特に調子を強める、目立たせるという意味になります。
「目元を強調した舞台メイク」「必要性を強調する」「彼女の素晴らしさを強調して伝えておいたよ」などと使います。
「一際」【ひときわ】
「一際」とは他と比べて程度が際立っている、ひとしお、いっそうという意味になります。
「彼女の服は一際目立っているなあ」「一際抜きん出ている子だとすぐにわかった」という風に使います。
「殊更」【ことさら】
「殊更」とは、とりたてて、特に、格別といった意味で使います。
「殊更、失敗したことを言い立ててくるだろう」「そんなこと、殊更問題にするほどもない」という風に使います。
「とりわけ」
「とりわけ」とは同じようなものの中で、程度が際立っている、特に、ことに、といった意味になります。
「とりわけ、彼女の働きは良かったよ」「とりわけ、今日は暑いから大変だろう」「いつも不機嫌な上司だが、とりわけ今日はひどいようだ」などと使います。
「特筆」の英語と解釈
「特筆」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“special mention”という英単語で言い表します。
例文は“an event worthy of special mention”(特筆すべきできごと)となります。
いかがでしたでしょうか。
「特筆」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。