「些少」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスで「些少」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「些少」の意味
- 「些少」の表現の使い方
- 「些少」を使った例文と意味を解釈
- 「些少」の類語や類義語
「些少」の意味
「些少」の意味は、「数量や程度がごくわずかなこと」です。
ほんの少し、ほんのわずかなことを表すのですが、目に見える分量が少ないことではなく、比喩的表現になります。
人に対して謙遜の気持ちを示す時に、自分が差し出すものをへりくだって「些少」と言うことです。
例えその数量や程度が常識的に見て充分であっても、日本の習慣として謙遜することがマナーとされています。
「非常に少なくて申し訳ありませんが」「大したものではありませんが」という意味を表す言葉です。
- 「些少」の読み方
- 「些少」の漢字の成り立ち
「些少」の読み方
「些少」の読み方は、「さしょう」になります。
「さいしょう」と読み間違えない様にしましょう。
「些少」の漢字の成り立ち
「些少」の「些」は、「少しばかり」「いささか」という意味です。
「少」は「すくない」とも読み、「数量がわずかなこと」という意味です。
どちらも「少ない」という意味の漢字で、2つ続けることにより「少ない」という意味を強調しているのです。
「些少」の表現の使い方
「些少」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネス用語として使う
- 「些少」と「僅少」との違い
文法的な使い方
「些少」は名詞で、文末に使うときには形容動詞として「些少だ・である」になります。
形容詞として使う時には「些少な〇〇」になり、副詞として使う時には「些少で」になります。
ビジネス用語として使う
「些少」はビジネスで謙遜する時に使います。
自分側のことをへりくだって言う時の表現で、日常会話ではあまり使われません。
「些少」と「僅少」との違い
「些少」と似た言葉に「僅少(きんしょう)」があります。
どちらも同じ「非常にわずかなこと」ですが、対象となるものが違います。
「些少」は、「自分から相手に渡すものがわずかな時」に対して使われます。
「僅少」は、「ものごと全般がわずかな時」に対して使われます。
「些少」を使った例文と意味を解釈
「些少」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「些少」を使った例文1
- 「些少」を使った例文2
「些少」を使った例文1
「些少ではありますが、ほんの感謝の気持ちとしてお納め下さい」
何かの謝礼としてお金を包んだ時の表現です。
相手から強要された訳ではなく、自分から進んで金額を考えて相手に渡す時にこの様に言います。
「些少」を使った例文2
「些少ではございますがお手伝いさせて下さい」
「あまり役に立たないかもしれないけれど」と言って、相手を援助することを言います。
相手に負担を感じさせない表現です。
「些少」の類語や類義語
「些少」の類語や類義語を紹介します。
- 「微々たる」【びびたる】
- 「爪の垢ほど」【つめのあかほど】
「微々たる」【びびたる】
「ほんのわずかであること」という意味です。
「爪の垢ほど」【つめのあかほど】
「非常に少ないもののたとえ」で、「爪に垢が溜まってもたかが知れている」という意味からきています。
「些少」は「数量や程度がごくわずかなこと」という意味です。
ビジネスで相手に対して謙遜する時に使いましょう。