「私見」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「私見」は、「見」という漢字が使われていますが、「意見」のそれだと解釈して使います。
目次
- 「私見」の意味とは?
- 「私見」の表現の使い方
- 「私見」を使った例文と意味を解釈
- 「私見」の類語や類義語
「私見」の意味とは?
「私見」とは、「自分なりの意見」という意味になる言葉です。
そして、それを相手より下から伝えるような使う場合に用いる表現です。
よって、「私見ながら述べさせていただくと~」のように使うことが多く、謙譲表現の1つだと考えていいでしょう。
- 「私見」の読み方
「私見」の読み方
「私見」の読み方は、「しけん」になります。
「しみ」などと無理に読まない限り、間違えて読んでしまうことはないでしょう。
気を付けべきは、口語で使う際に「試験」と間違えられないようにする点です。
「それは私見?」のような用い方が口語だと間違えられやすく、無理にそのような使い方はせずに「それはそちらなりの意見?」のように言い換えた方がスムーズな場面もあると覚えておいてください。
「私見」の表現の使い方
「私見」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は、「恐れながら」というニュアンスが含まれると分かりやすいでしょう。
ですが、そこまで謙っているという訳でもなく、「私見だが、言わせていただく」のように用いても構わず、あくまで下から言ってはいるものの、これだけは聞いて欲しいと強く表現する時にも使うことができます。
「私見」を使った例文と意味を解釈
「私見」を使った例文と、その意味の解釈です。
ここまでに説明したような使い方だと解釈すれば問題のない言葉です。
- 「私見」を使った例文1
- 「私見」を使った例文2
「私見」を使った例文1
「私見ですが、どう考えてもうまくいきそうにないと思います」
下から使っている割には、内容はそれなりのものだと言える使い方です。
主に使う相手より年齢や立場や低い側から用いる言葉ですが、話の内容自体にまで遠慮する必要はありません。
「私見」を使った例文2
「そんな私見は論ずるに値しない」
そんな(その人個人の)意見は聞く必要もないと言っていると解釈できます。
世の中では内容以前に、その人の立場などだけで判断され、このように言われてしまうこともあるものです。
「私見」の類語や類義語
「私見」の類語や類義語を紹介します。
最初の言葉は「私見」よりも謙った意味が強くなります。
- 「愚見」【ぐけん】
- 「私論」【しろん】
「愚見」【ぐけん】
この言葉で「愚見を述べると~」とすると、自分なりの意見に対して謙る様子が「私見」と使う以上に表現できます。
同時に「私見」よりも堅い表現にもなる為、論文や学会などの場でもない限り、見聞きすることはないかも知れません。
「私論」【しろん】
意味自体は「私見」と同じく、自分なりの意見となりますが、謙って使う言葉ではなく、単に「自分としては」という解釈で使うことができます。
「私見」は、個人的な見解であると同時に、それを謙って伝える時に使う言葉です。
更に下からという意味にする場合には、類語として紹介した「愚見」を使うといいでしょう。