「赴く」とは?意味や類語!例文と解釈
「赴く」という表現は「徴兵されて戦地に赴きました」や「職場に赴いて指示を出しました」といった文章で使われていますが、「赴く」にはどのような意味があるのでしょうか?
「赴く」という表現の「意味・読み方・使い方・語源や由来・例文と解釈・類義語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「赴く」とは?
- 「赴く」の表現の使い方
- 「赴く」の語源や由来
- 「赴く」を使った例文と意味を解釈
- 「赴く」の類語や類義語
「赴く」とは?
「赴く」という表現は、「学校に赴く」のように「ある場所・方角(方向)に向かって行くこと、進むこと」を意味しています。
また「赴く」という表現には、「勢いが赴くままに」のように「ある状態に向かうさま」という意味もあります。
「赴く」の古語的な意味には、「相手に従う・同意する」や「その対象・方向に心が向かう」、「ある方面に行くように仕向ける」という意味もあります。
- 「赴く」の読み方
「赴く」の読み方
「赴く」の読み方は、「おもむく」になります。
「赴く」の表現の使い方
「赴く」の表現の使い方は、「どこかの方向・場所・活動などに向かって行く場合」に使うという使い方になります。
例えば、「仕事に赴きます・学校に赴きます・戦地に赴きました」というような文章で、「赴く」の表現を適切に使えるのです。
また「赴く」の表現は、「怪我が回復に赴いている」というような文章で、「ある状態(方向)に向かう」という意味で使うという使い方もあります。
「赴く」の語源や由来
「赴く」の語源は、古語の「面向く(おもむく)」にあるとされています。
「面向く」という古語の元々の語源は、「目上の人の言うことに従う・上位者に対して逆らわずに同意する」にあります。
「面向く」とは「顔(面)が相手の方向を向いている」ということから、「逆らわずに従う」の意味があり、「面向く」の対義語は「背向く(そむく=顔ではなく背中を相手に向ける)」になります。
その「面向く」の意味が次第に転じて、「ある場所・方角に向かって行くこと」を意味するようになったのです。
現代の漢字表記では、「赴く」の表現は「趣く・趨く」というような漢字表記をされることもあります。
「赴く」を使った例文と意味を解釈
「赴く」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「赴く」を使った例文1
- 「赴く」を使った例文2
「赴く」を使った例文1
「住民票と印鑑証明などを取得しなければならない用事があったので、仕事を早退して市役所へと赴きました」
この「赴く」を使った例文は、「仕事を早退して市役所へと向かった、行った」という意味合いで、「赴く」という表現を使用しています。
「赴く」を使った例文2
「親友が急に道端で倒れたと聞いてどんな容態なのかと心配でしたが、病院で快方に赴いていると聞いて一安心しました」
この「赴く」を使った例文は、「赴く」という表現を、「病院で快方(回復する方向)に向かっていると聞いて一安心した」という意味を持つ文脈で使っています。
「赴く」の類語や類義語
「赴く」の類語・類義語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「行く・出向く」
- 「辿る・向かう」
「行く・出向く」
「赴く」という表現は、「ある場所・方角へと行くこと」や「ある建物・場所などに自分から出向くこと」を意味しています。
それらの意味合いから、「赴く」とほとんど同じような意味を持つ類語(シソーラス)として、「行く・出向く」という表現を指摘できます。
「辿る・向かう」
「辿る」という表現は、「道筋に沿って目指す方向・場所へ進む」や「手探りして迷いながら進むこと」、「事態・状況がある方向に向かうこと」を意味しています。
「赴く」というのは、「ある状態・方向に向かうこと」を意味する言葉です。
この意味合いから、「赴く」に近い類似の意味を持つ類義語として、「辿る・向かう」を上げられます。
この記事で解説した「赴く」の表現には、「ある場所・方角に向かって行くこと」や「(快方・回復に向かうように)ある状態・方向に向かうこと」などの意味があります。
「赴く」の類語・類義語として、「行く・出向く」「辿る・向かう」などがあります。
「赴く」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。