「遭遇」とは?意味と類語!例文と使い方!対義語
「遭遇」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ドラマなどでは「殺人現場に遭遇する」、「事件現場に遭遇する」などという言い回しが使われるため、日常生活ではあまりこの言葉は使わないと考えている人もいるかもしれません。
それならば、「遭遇」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
ここではこの言葉について紹介します。
目次
- 「遭遇」の意味とは?
- 「遭遇」の読み方
- 「遭遇」の言葉の使い方
- 「遭遇」を使った言葉と意味を解釈
- 「遭遇」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「遭遇」の類語や言い換え
- 「遭遇」の英語や例文(解釈)など
- 「遭遇」の対義語はある?
「遭遇」の意味とは?
「遭遇」という言葉は「想定外の条件で、偶然に巡り合うこと」という意味を持ちます。
例えばキャンプに行った時、もしも「熊に遭遇」してしまったら誰もそのような事は期待しておらず、思いがけなくであった、ということになりますので、「遭遇」という表現が使えます。
また、街中を歩いていて「芸能人に遭遇」するということもあるかもしれません。
渋谷や銀座で芸能人を見かけたことがある、「ドラマの撮影に遭遇した」ことがある、という人もいるかもしれません。
それ以外にも「大惨事に遭遇する」、「自動車事故に遭遇する」、などといった言い方も可能です。
事故などを見かけた場合もこの言葉が使えます。
「遭遇」の読み方
「遭遇」という言葉は「そうぐう」と読みます。
これ以外に読み方はありませんので、しっかりと読めるようにしておきましょう。
また、小説などでも使われる表現ですので漢字も書けるようにしておくと良いかと思います。
「遭遇」の言葉の使い方
「遭遇」という言葉は思いがけない出会いを指す時に使われます。
例えば、高校生などが学校を歩いていて、会いたくない先生とすれ違った時に「あの先生と遭遇した」などと表現することもあるのではないでしょうか。
偶然すれ違った、期待していなかったものと出会った、などという時も「遭遇」という言葉が使えます。
思ってもいなかった人や出来事に会うことを指し、人間は社会に出ると様々な問題に「遭遇」しながら問題解決能力を養っていきます。
むしろ、様々な問題に「遭遇」するという事は自分の技術を高めるためにも大切であり、様々な出来事に「遭遇」している人の方が、問題解決能力が高い場合もあります。
「遭遇」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「遭遇」という言葉を使った言い回しを紹介します。
- 「偶然の遭遇」
- 「ばったり遭遇」
「偶然の遭遇」
「偶然の遭遇」というのは、事前に予定していなかった出会い、思いがけない出会い、などを指しています。
例えば、友達のパーティーなどに招待された時、まさかパーティーに来ているとは思わなかった昔の友達と出会えば、それは「偶然の遭遇」だと言えるでしょう。
コンサートなどで学生時代の恩師と「偶然の遭遇」を果たす、ということもあるかもしれません。
あるいは、仕事帰りに居酒屋で飲んでいたら大学の同級生と「遭遇」した、ということもあるかもしれません。
「事件の遭遇」などという言葉から、「遭遇」というのは悪いことに出会うことを指す言葉だと思っている人が多いと言われていますが、そのような事はありません。
「ばったり遭遇」
「ばったり遭遇」というのは、不意に出くわすという表現の「ばったり」という意味を加えて、さらに予期せぬ出会いに驚いたといったニュアンスを出すことが可能な表現です。
例えば、街中で同級生と「ばったり遭遇」したり、恩師と「ばったり遭遇」したり、ということもあるのではないでしょうか。
まさか会えるとは思っていなかった昔の知り合いとばったり出会うと、とても驚きます。
また、その偶然に感謝することもあるのではないでしょうか。
そのような時に「ばったり遭遇」、と表現し、いかにそれが不意のものだったのか、偶然のものだったのか、ということが表現できるのです。
「遭遇」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは例文をいくつか紹介します。
- 「遭遇」の例文1
- 「遭遇」の例文2
「遭遇」の例文1
「昨日は仕事帰りに事故現場に遭遇し、交通整理が行われていて大変だった」
交通事故などが起こると、見物渋滞も起こりますし、それに伴って警察が交通整理をするため、交通渋滞が起こるということも珍しくありません。
特にそれが通勤時間に重なってしまうと、早く仕事に行きたい、早く家に帰りたい、等と焦ってしまうこともあるでしょう。
特に、早く家に帰りたいと思っているときに事故現場に「遭遇」してしまうと、渋滞が起こってしまってなかなか前に進めないというストレスを被ることもあるかもしれなません。
しかし、そのような時も脇道運転をせず安全運転を心がけたいものです。
事故現場に「遭遇」して自らが交通事故に遭ってしまっては意味がありません。
「遭遇」の例文2
「昨日は仕事帰りに高校時代の恩師に遭遇したよ」
電車に乗っていると、意外に知り合いと「遭遇」することもあるのではないでしょうか。
ばったり同じ時間帯の電車に乗れば、昔の恩師や同級生に出会うこともあるでしょう。
仕事帰りの場合、自分の仕事等について話すこともできますし、落ち込んでいることがあれば、恩師から励まされるということもあるかもしれません。
最近ではSNSの発達により、連絡が取りやすくなりましたが、昔の知り合いの場合は連絡先がわからないなどという理由で連絡が取れない、今どうしているかわからない、ということもあるでしょう。
ばったりと「遭遇」できれば連絡先の交換などもできますので、もしかしたら新たな交友関係が生まれるかもしれません。
「遭遇」の類語や言い換え
ここでは「遭遇」という言葉の類義語を紹介します。
- 「目撃」
- 「居合わせる」
「目撃」
目撃という言葉は現場などで実際にその目で見る、ということになります。
事故や事件現場をその目で見ることを指し、自らが目撃したという人物は目撃者になります。
もしも事故や事件現場を目撃した場合、警察から聴取されることもあるかもしれません。
ちなみに、テレビなどを通じて見た場合は目撃とは言いません。
あくまでも現場でその目で見たものを目撃といいます。
「居合わせる」
居合わせるというのはちょうどその場にいる、ということになります。
「思いがけずにその場所にいる」という意味になり、例えば事故があったときにその場に居合わせた、ということであれば、自分はその事故現場にいた、ということになります。
「遭遇」の英語や例文(解釈)など
「遭遇」という表現を英語にすると“encounter”や“meet with”、“come across”などが使えます。
例えば、「その登山隊は雪崩に遭遇したため前に進めなかった」ということであれば、“The climbing team came up against a slow slide and couldn't move forward.”と表現できます。
雪山に限らず、高い山に登るときには雪崩や急な天候の変化など様々なトラブルがありますので、気をつけなければいけません。
「遭遇」の対義語はある?
「遭遇」という表現にはぴったりとした対義語がないと考えられていますが、例えば別離という表現が対義語として扱われます。
別離とは別れという意味であり、離別と言われることもあります。
ただし、これは例えば拡大の反対が縮小と言われるようなぴったりとした対義語ではないため、ニュアンスによって異なる場合があります。
「遭遇」という言葉は日常的に使われる事はあまりありませんが、もしも誰かや何かと偶然出会った場合は使える表現です。
事故や事件に「遭遇」しても困りますが、昔の友人や知り合いに「遭遇」できると嬉しいです。