「拵える」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「拵える」という表現は「協力して家を拵えました」や「上辺だけを拵えても限界があります」といった文章で使われますが、「拵える」にはどのような意味があるのでしょうか?
「拵える」という表現の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・類義語」などについて、詳しく解説していきます。
目次
- 「拵える」の意味
- 「拵える」の表現の使い方
- 「拵える」を使った例文と意味を解釈
- 「拵える」の類語や類義語
「拵える」の意味
「拵える」という表現は、「ある材料を使って、整形したものや役に立つものを作り上げること」や「結果として不本意なもの(弊害のあるもの)を作ってしまうこと」を意味しています。
「拵える」には、「努力して意図的に、無いことをあることのように見せかける」や「化粧やファッションを工夫して、見た目を美しく見せかける」の意味があります。
更に「拵える」の表現には、「必要なものを必死に準備(用意)すること」や「愛人・友人などを作ること」という意味もあります。
- 「拵える」の読み方
「拵える」の読み方
「拵える」の読み方は、「こしらえる」になります。
「拵える」は、「こさえる」という読み方をすることもあります。
「拵える」の表現の使い方
「拵える」の表現の使い方を紹介します。
「ある材料を使って、見た目の整ったものや役に立つもの(弁当など)を作り上げる場合」に使うという使い方になります。
例えば、「母が弁当を拵えてくれました」などの文章で使われます。
「拵える」の表現は、「意識的に無いことをあることのように見せかける場合」にも使われます。
例えば、「作り話を拵えてばかりいたその男は信用を失いました」などの文章があります。
また「拵える」という表現は、「一生懸命に必要な金銭やものを整える時」に使う使い方もあります。
例えば、「借金返済の資金を拵えました」などの文章で使えます。
「拵える」を使った例文と意味を解釈
「拵える」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「拵える」を使った例文1
- 「拵える」を使った例文2
「拵える」を使った例文1
「母が働いていたので中学生時代は、祖母が朝早くから弁当を拵えてくれました」
この「拵える」を使った例文は、「拵える」の表現を、「祖母が早朝から弁当を作ってくれた」の意味合いで使用しています。
「拵える」を使った例文2
「辻褄(つじつま)の合わない作り話をいくら拵えても、遠からず嘘であることが分かってしまいます」
この「拵える」を使った例文は、「辻褄の合わない矛盾した作り話を、いくら一生懸命に本当の話であるかのように見せかけても」という意味で、「拵える」の表現を使っています。
「拵える」の類語や類義語
「拵える」の類語・類義語を紹介して、その意味を説明していきます。
- 「誂える・作る」
- 「設える・仕立てる」
「誂える・作る」
「誂える」という表現は、「スーツ(背広)などを、注文して自分の思い通りに作らせること」を意味しています。
「拵える」というのは、「材料を使用して、機能性のあるものや見た目の良いものを作ること」を意味しています。
その意味から、「拵える」と良く似た意味の類語(シソーラス)として、「誂える・作る」を上げられます。
「設える・仕立てる」
「設える」という表現は、「こしらえて物を備え付けること」を意味しています。
「仕立てる」というのは、「布地の材料から、スーツなどの衣服を綺麗に作り上げること」を意味している表現です。
その意味合いから、「設える・仕立てる」を、「拵える」と類似した意味を持つ類義語として解釈できます。
この記事で解説した「拵える」の表現には、「ある材料を使って、見た目の整ったものや役立つものを作り上げる」や「意図的に、ないことをあることのように見せかける」などの意味があります。
「拵える」の類語・類義語として、「誂える・作る」「設える・仕立てる」などがあります。
「拵える」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。