「無難」とは?意味や類語!例文と解釈
ビジネスや日常会話で「無難」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「無難」とは?
- 「無難」の表現の使い方
- 「無難」の対義語
- 「無難」を使った例文と意味を解釈
- 「無難」の類語や類義語
「無難」とは?
「無難」の意味は以下の2つです。
1つ目は「間違いや危険がない様子」という意味です。
今の自分の状況において、危険なことや災難に遭わずに済むことを言います。
2つ目は「特に欠点はないけれども、かと言って優れている訳でもないこと」という意味です。
ものごとの出来具合や結果などが、平凡で取り立てて話題にするほどでもないことを言います。
- 「無難」の読み方
- 「無難」の言葉の成り立ち
- 「無難」と「無事」の違い
「無難」の読み方
「無難」の読み方は「ぶなん」になります。
「むなん」と読み間違わない様にしましょう。
「無難」の言葉の成り立ち
「無難」の「無」は、名詞について「それがない」という意味で、この使い方の場合は「む」ではなく「ぶ」と読みます。
「難」は「災い」「難しいこと」「欠点」「文句を付けるべき点」という意味になります。
これらの言葉が組み合わさり「災いや欠点、文句の付けようがない」という意味で使われています。
「無難」と「無事」の違い
「無難」と似た言葉に「無事」があります。
「無難」は「リスクがないこと」「欠点がなく、さほど優れてもいないこと」という意味です。
自分で何かをした時の結果につながる時に使われます。
「無事」は「普段と変わりないこと」「ミスや事故がないこと」「元気で健康なこと」という意味です。
その人の周囲の状況に対して使われる言葉です。
「無難」の表現の使い方
「無難」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ほめ言葉ではない
文法的な使い方
「無難」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「無難だ・である」と使われます。
副詞として動詞を繋げて使う時には「無難に」になり、形容詞として使う時には「無難な〇〇」になります。
ほめ言葉ではない
「無難」は「リスクや欠点がないこと」という良い意味を持っていますが、その他にも「特に優れている訳ではない」という意味があります。
人や人の成果物に対して使うと「平凡だ」「つまらない」という意味になってしまうので注意しましょう。
「無難」の対義語
「無難」の対義語を紹介します。
- 「多難」【たなん】
- 「至難」【しなん】
「多難」【たなん】
「災いや解決が難しいものごとばかりあること」という意味です。
「前途多難(ぜんとたなん)」は「これから先様々な災難や困難が待ち受けている」という意味です。
- 「多難」【たなん】
- 「至難」【しなん】
「至難」【しなん】
「実現するのが極めて困難なこと」という意味です。
「至難の業(しなんのわざ)」は「非常に困難で達成するのが大変な行為」という意味です。
「無難」を使った例文と意味を解釈
「無難」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「無難」を使った例文1
- 「無難」を使った例文2
「無難」を使った例文1
「彼女はクレーマーに対して無難な受け答えで乗り切った」
クレーマーは何を言ってもキレたりこちらの揚げ足を取って突っ込んでくるものですが、それに対して冷静に対応して相手を逆上させずに終わらせたことを表しています。
「無難」を使った例文2
「無難だがインパクトのないアイデアだ」
企画開発で新しいアイデアを出したところ、特に欠点はないけれども印象に残らず注目度が低いと言われています。
「無難」の類語や類義語
「無難」の類語を紹介します。
- 「堅実」【けんじつ】
- 「危なげない」【あぶなげない】
「堅実」【けんじつ】
「手堅く確かで失敗する可能性がないこと」という意味です。
「危なげない」【あぶなげない】
「安定していて安心していられること」という意味です。
「無難」には「間違いや危険がない様子」「特に欠点はないけれども、かと言って優れている訳でもないこと」という2つの意味があります。
「可もなく不可もなく」という時に使いましょう。