「新興」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「新興」は、ビジネスや政治でよく見聞きする機会のある表現です。
目次
- 「新興」の意味とは?
- 「新興」の表現の使い方
- 「新興」を使った例文と意味を解釈
- 「新興」の類語や類義語
「新興」の意味とは?
「新興」とは、漢字そのまま「新たに興った」という意味になりますが、実際には「最近になって台頭してきた」のような解釈で用いられることも多い言葉です。
台頭とは言っても、それほど大きい存在となった訳だけでなく、「目立ってきた」、「話題になっている」といった意味合いでこの「新興」と使われる場合も含みます。
- 「新興」の読み方
「新興」の読み方
「新興」の読み方は、「しんこう」になります。
本来の意味としては、「新たに興った」対象に対して使われる言葉の為、それまでは存在しなかった対象だと考えて構いませんが、上のように、存在はしていたが目立たなかった(有名ではなかった)対象にも平気で用いられています。
実際のこの言葉の使われ方から、そのような意味で使っても特に誤用とはならず、そのどちらかの解釈になると考えていいでしょう。
「新興」の表現の使い方
「新興」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は、「新興国」や「新興勢力」などと使われているのをよく見聞きします。
前者は最近になって台頭してきた国や、これからに期待されている国に対して使われる言葉で、もちろん新たに国が作られた訳ではなく、それまでも存在していた国に対して用いており、中南米や東南アジアのそのような国に対してよく使われます。
後者の方は、最近その分野やジャンルにおいて台頭してきた、または有名になってきた対象だと解釈してください。
例えば、以前から存在はしていたものの、特に目立っていなかった政党が選挙で一気に躍進した時に、国会におけるこの新興勢力だと表現されることがあります。
また、こちらの表現は本来の意味の本当に新しく興った(作られた、立ち上げられた)存在に使う場合も多いです。
「新興」を使った例文と意味を解釈
「新興」を使った例文と、その意味の解釈です。
どのような意味で使っているのかを詳しく見ていきましょう。
- 「新興」を使った例文1
- 「新興」を使った例文2
「新興」を使った例文1
「○○は新興メーカーとしては、かなりいい楽器を作っていると評判だ」
楽器メーカーとしては新しい会社だが、とてもいい楽器を作ると使っています。
このような使い方の場合、本当に最近できたばかりのメーカーという意味だと考えていいでしょう。
「新興」を使った例文2
「IT産業は、まだ新興産業の1つだと言えるだろう」
いわゆるIT産業は、昔から産業として有名な工業や農業などとは違い、最近になって産業の1つだと認識されたばかりだと言っています。
この使い方では、ITという分野自体はそれなりに昔から存在していたものの、パソコンやスマホの普及、ネットの発達などによってそれが1つの産業として世間に認められるようになったことが表現されています。
「新興」の類語や類義語
「新興」の類語や類義語を紹介します。
近年では意味が合えば、このカタカナ語で表現されることも多いです。
- 「ベンチャー」【べんちゃー】
「ベンチャー」【べんちゃー】
「新たな取り組み」という意味の英語の“venture”がカタカナ語になった言葉です。
その為、「ベンチャー企業」や「ベンチャービジネス」といった使い方では、新たな発想や仕組みが取り入れられているそれらという意味になりますが、新しく作られた比較的規模の小さな会社やまだあまり行われていないビジネス形態を指して使うことも多く、そのような場合に「新興企業」や「新興ビジネス」と言い換えることができます。
「新興」は、新しくできた(作られた)対象だけでなく、目立ってきたという意味合いから使われることも多い言葉だと覚えておきましょう。