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「差額」とは?意味や使い方!例文や解釈

ビジネスや日常会話で「差額」という言葉を使うことがあります。

一体どの様な意味があるのか、類語や例文なども併せて紹介します。

差額

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目次

  • 「差額」とは?
  • 「差額」の表現の使い方
  • 「差額」を使った言葉と意味を解釈
  • 「差額」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「差額」の反対語
  • 「差額」の類語や類義語・言い換え
  • 「差額」の英語と解釈


「差額」とは?

「差額」とは?

「差額」の意味は以下の2つです。

1つ目は「ある金額から他の金額を差し引いた残りの金額」という意味です。

最初に元となる金額があり、そこから対比する他の金額を差し引き、残った金額のことを言います。

ビジネスで売上から原価を引いたり、日常生活では買い物をする時に細かいお金の持ち合わせがなく、大きな金額を出して幾らおつりを貰えるか計算する時に使います。

2つ目は、「2つの金額の違い」という意味です。

こちらは経理用語で、帳簿上で本来あるべき数字と実際に出た数字の差異のことを言います。

「差額」が出たということは何らかのミスや問題が考えられるので、原因を調査して修正することになります。

  • 「差額」の読み方
  • 「差額」の言葉の成り立ち
  • 「差額」と「差引額(差引)」の違い

「差額」の読み方

「差額」の読み方は「さがく」になります。

ビジネス用語にもなっていますので覚えておきましょう。

「差額」の言葉の成り立ち

「差額」「差」とは「違う・等しくない」「へだたり・差引き」「人をつかわす」「さす」という意味があります。

「額」「数量や金銭の量」「額縁」という意味があります。

これらの漢字が組み合わさり「お金に関して違いが発生すること」という意味で使われています。

「差額」と「差引額(差引)」の違い

「差額」と似た言葉に「差引額(差引)」があります。

領収書や給与明細などに記載されていることもありますが、この2つは使分けがあります。

「差額」「1つのものからもう片方の金額を引いた残りの金額」という意味です。

片方の金額が大きいことが前提で使われているので、何かしらの金額が残ります。

「差引額(差引)」は、「元となる金額と対応する金額を、単に計算上差し引くこと」を言います。

その結果残りが出ることもありますが、丁度打ち消しあって0円になることもあり、その様な時には「差し引きゼロ」と言います。



「差額」の表現の使い方

「差額」の表現の使い方

「差額」の使い方を紹介します。

  • 文法的な使い方
  • 経理において差額は良いことばかりではない

文法的な使い方

「差額」は名詞で、経理用語として他の言葉と合わせて使われることが多くあります。

文末に使われる時には動詞を伴って「差額が発生する」「差額がある」などになり、形容詞として使う時には「差額の〇〇」になります。

経理において差額は良いことばかりではない

ビジネスでは、「売上金額-(仕入れ金額+経費)」の差額が大きい程、利益が増えることになります。

しかし、差額が大きいということは何かしらのミスやトラブルが発生している場合もあります。

差額が大きいから良いということではなく、何故その差額が出たのかを把握することが大切なのです。

「差額」を使った言葉と意味を解釈

「差額」を使った言葉と意味を解釈

「差額」を使った言葉と解釈を紹介します。

  • 「評価差額」
  • 「差額ベッド代」
  • 「原価差額調整」

「評価差額」

「評価差額」とは、期末に帳簿上に記載されている「資産」「負債」の金額と、現在の時価による評価額との違いを言います。

評価替えをすると「貸し倒れ引当金」なども含まれるので、帳簿上の金額と違ってくるのです。

「差額ベッド代」

医療用語で、入院する時に病室の費用として、健康保険の適用範囲外となり、患者に直接請求される金額のことを言います。

一般的な入院の場合には発生しませんが、基準よりも広かったり、設備が整っている病室の場合は保険適用外となる部分が発生するのです。

「原価差額調整」

経理用語で文字通り「見込み原価」「実際の原価」の違いを調整することです。

最初に設定した原価よりも実際にかかった原価が低ければその分利益となり、高ければ損失になります。

帳簿上は概算計上をしておき、決算時に調整します。



「差額」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「差額」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「差額」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「差額」を使った例文1
  • 「差額」を使った例文2

「差額」を使った例文1

「大きな差額が発生しているので、すぐに調査して修正して欲しい」

帳簿上で差額が発生している時には、経理だけではなく営業にも連絡して調査をする必要があります。

ただ売り上げが大きいからと言って喜んでいる訳にはいかないのです。

「差額」を使った例文2

「この差額は為替差損益なので、伝票で処理しよう」

外貨建ての場合、時期がずれると為替差損益が発生します。

理由が把握できていれば伝票で処理が可能です。

「差額」の反対語

「差額」の反対語

「差額」の反対語を紹介します。

  • 「帳消し」【ちょうけし】
  • 「相殺」【そうさい】

「帳消し」【ちょうけし】

「金銭のプラスマイナスがゼロになること」「債務が消えること」という意味で、帳簿上必要がなくなり、棒線で消すことからきています。

「相殺」【そうさい】

「貸し借りなしになり、なかったことになること」という意味です。

「そうさつ」と読み間違わない様にしましょう。

「差額」の類語や類義語・言い換え

「差額」の類語や類義語・言い換え

「差額」の類語を紹介します。

  • 「利鞘」【りざや】
  • 「差損益」【さそんえき】
  • 「バランス」【ばらんす】

「利鞘」【りざや】

「売値と仕入れの差額により利益が生じること」という意味です。

「差損益」【さそんえき】

「価格が改定されたり、為替相場が変動することで日本円での決済金額が変化して、利益や損失が発生すること」という意味です。

「バランス」【ばらんす】

英語で“balance”(釣合い)という単語が日本語化したものです。

経理用語では「収支」「貸借」「差額」など意味で使われます。

「差額」の英語と解釈

「差額」の英語と解釈

「差額」の英語表現を紹介します。

  • “Please pay the difference.”
  • “I will pay the balance.”

“Please pay the difference.”

「差額をお支払い下さい」です。

“difference”「違い」ですが、お金に関して「差額」として使えます。

“I will pay the balance.”

「差額をお支払いします」です。

“balance”「差額」としいう意味でよく使われます。

つりあいが取れてなくても「バランス」と言うのです。

icon まとめ

「差額」「ある金額から他の金額を差し引いた残りの金額」「2つの金額の違い」という意味があります。

経理用語ですので、しっかりと内容を理解して使う様にしましょう。