「覚悟」とは?意味や使い方!例文や解釈
「覚悟」という表現は「覚悟を決めなければならない」や「死も覚悟して戦地に臨む」といった文章で使われますが、「覚悟」はどのような意味を持つ表現なのでしょうか?
「覚悟」という表現の「意味・読み方・使い方・例文・覚悟と決意の違い・類義語・英語」について、詳しく解説していきます。
目次
- 「覚悟」とは?
- 「覚悟」の表現の使い方
- 「覚悟」を使った言葉と意味を解釈
- 「覚悟」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「覚悟」と「決心」の意味の違い
- 「覚悟」の類語や類義語・言い換え
- 「覚悟」の英語と解釈
「覚悟」とは?
「覚悟」という表現は、「苦労・危険・困難・不利などを予想して、それを受けとめる心構えをすること」や「苦労・困難を伴うであろう変化に対して心理的に備えること」を意味しています。
「覚悟」の表現には、「近いうちに発生する厳しい事態(ネガティブな変化・痛みなど)を避けられないものと受け入れて諦めること、観念すること」といった意味合いもあります。
また、仏教用語としての「覚悟」には、「煩悩・迷いを脱して真理を悟ること」という意味があります。
- 「覚悟」の読み方
「覚悟」の読み方
「覚悟」の読み方は、「かくご」になります。
「覚悟」の表現の使い方
「覚悟」の表現の使い方は、「苦労・危険・困難・不利などネガティブな変化を予想して、それを受けとめる心構えをする場合」に使うという使い方になります。
例えば、「厳しい勝負になることを覚悟して、私は試合に出場することを決めました」といった文章で、「覚悟」の表現を正しく使うことができます。
また「覚悟」の表現は、「つらい変化や厳しい結果を不可避なものとして受け止め、諦める場合」にも使うことができます。
例えば、「懲戒処分されることを覚悟の上で、自分の批判を社長に述べさせてもらいます」といった文章で使うことが可能です。
「覚悟」を使った言葉と意味を解釈
「覚悟」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「覚悟を決める」【かくごをきめる】
- 「痛みを覚悟する」【いたみをかくごする】
- 「覚悟の上」【かくごのうえ】
「覚悟を決める」【かくごをきめる】
「覚悟を決める」という表現は、「苦労や危険、困難を予想して、避けずに受け入れる心構え(意志)を固めること」を意味しています。
例えば、「覚悟を決めた人は、少々の困難や挫折に打ち負かされることがありません」といった文章で使用することができます。
「痛みを覚悟する」【いたみをかくごする】
「痛みを覚悟する」という表現は、「手術・治療・怪我時のスポーツなどで発生する痛み(苦痛)を受け入れて観念するさま」を意味しています。
例えば、「この手術では部分麻酔を行いますが、麻酔が切れた後、多少の痛みを覚悟する必要があります」といった文章で使われます。
「覚悟の上」【かくごのうえ】
「覚悟の上」という言葉は、「近いうちに起こる可能性が高い苦労・困難・リスクなどを受け入れる心構えをした上で」ということを意味しています。
例えば、「非難されることを覚悟の上で、私は自分の夢を諦めずに追い続けます」といった文章で使うことができます。
「覚悟」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「覚悟」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「覚悟」を使った例文1
- 「覚悟」を使った例文2
「覚悟」を使った例文1
「医師からの丁寧な説明を何度も受けて、失敗率が約15%あるとされる外科手術を受ける覚悟がようやく固まりました」
この「覚悟」を使った例文は、「失敗するリスクのある外科手術を受ける心構えが固まった(決まった)」という意味で、「覚悟」という表現を使用しています。
「覚悟」を使った例文2
「死の接近を覚悟したことで、今までやり残していたことや人間関係に優先順位をつけて取り組めるようになったのです」
この「覚悟」を使った例文は、「覚悟」という表現を、「死の接近を避けることができないと諦めたこと(観念したこと)で」という意味を持つ文脈で使っています。
「覚悟」と「決心」の意味の違い
「覚悟」という表現は、「苦労・危険・困難などを予想して、それを受け止める意志を固めること」や「つらいこと・厳しい結果を避けられないものと考えて諦めること」を意味しています。
それに対して、「決心」という表現は「迷っている事柄に対して、考え(心)を決めること」を意味していて、「覚悟」にある「苦労や危険を受け入れる心構えをする」というところまでの意味のニュアンスはないという違いがあります。
更に「決心」という表現には、「苦労・面倒・つらいことを諦めて受け入れる、観念する」という「覚悟」の意味合いがありません。
「覚悟」の類語や類義語・言い換え
「覚悟」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を解説していきます。
- 「決意・決心」
- 「ふんぎり・けじめ」
- 「観念・諦観」
「決意・決心」
「覚悟」の類義語・言い換えには、「決意・決心」があります。
「決意」という表現は、「選択肢のある物事に対して、自分の意志を固めること」を意味しています。
「決心」という表現は、「迷っている事柄に対して、自分の考え・気持ちを決めること」を意味しています。
その意味合いから、苦労やリスクを受け入れる心構えを固めることを意味する「覚悟」の類語(シソーラス)として、「決意・決心」を指摘できます。
「ふんぎり・けじめ」
「覚悟」の類語・言い換えとして、「ふんぎり・けじめ」があります。
「ふんぎり」とは「迷っている気持ちに決着をつけて次の段階に進むこと」を意味していて、「けじめ」とは「物事・行為にきちんと区切りをつけて決断するさま」を意味しています。
これらの意味から、苦労や困難を受け入れて心を決めることを意味する「覚悟」の類義語として、「ふんぎり・けじめ」を上げられます。
「観念・諦観」
「覚悟」の類義語・言い換えには、「観念・諦観」があります。
「覚悟」という表現は、「近いうちに起こる厳しい現実・事態を受け入れて諦めること、観念すること」を意味しています。
「観念」とは「どうにもならないと諦めること」であり、「諦観」とは「物事に執着せずに諦める考え方」を意味しています。
その意味から、「覚悟」の表現は「観念・諦観」という表現で言い換えられるのです。
「覚悟」の英語と解釈
「覚悟」という言葉を英語で書き表して、その意味を解釈していきます。
“prepare oneself”(準備する・心構えをする・覚悟する)
“be ready for~”(~に対する準備・~に対する覚悟)
“preparedness, readiness”(準備や用意ができていること・心構えができていること・覚悟)
“resigne, resignation”(諦める・観念する・諦観・覚悟)
“make up one's mind to~”(~することを覚悟する)
“I am prepared(ready) for a great deal of trouble.”
「覚悟」という言葉を使ったこの英語の例文は、「私は大きな苦労をすること(トラブルや困難)は覚悟の上です」ということを意味しています。
この記事で解説した「覚悟」の表現には、「苦労・危険・困難などを想定して、それを受けとめる心構えをすること」や「つらいことを避けられないものと考え、受け入れて諦めること」などの意味があります。
「覚悟」の類義語・言い換えとして、「決意・決心」「ふんぎり・けじめ」「観念・諦観」などがあります。
「覚悟」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。