「擁する」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「擁する」という表現には、本来の意味以外のニュアンスも含まれると考えていいでしょう。
目次
- 「擁する」の意味とは?
- 「擁する」の表現の使い方
- 「擁する」を使った例文と意味を解釈
- 「擁する」の類語や類義語
「擁する」の意味とは?
「擁する」は、その対象を抱えているという意味で使います。
「次の相手は外国人の大砲を要するあのチームだ」のような使い方になる言葉で、この場合は大砲と評されるほどの外国人の強打者が居るチームが次の対戦相手だという意味になります。
冒頭に挙げた、本来の意味以外のニュアンスとは、その「擁する」と使われる存在はとても頼りになる、または居ることが特徴となっているといった場合がほとんどだという点で、ただ(特記すべきこともなく)抱えているというだけの場合にわざわざ「擁する」とは使いません。
- 「擁する」の読み方
「擁する」の読み方
「擁する」の読み方は、「ようする」になります。
「擁」は抱き抱えるという意味のある漢字で、ここから転じて「抱えている」、「(集団の中に)所属している」のように使われている言葉です。
この言葉は、先に抱えている(所属している)中でも特徴のある存在に対して使われることが多い言葉だと書きましたが、この「擁」はそのようなニュアンスを含めて使われることが多く、「擁立」(ようりつ)という「表立って支持する」という意味で使う言葉もそのいい例です。
「擁する」の表現の使い方
「擁する」の表現の使い方を紹介します。
この言葉を人に対して使うと、上で挙げたように、その存在が何かの意味で大きいという場合がほとんどになります。
そして、人物以外にも使える言葉で、その時には意味の「抱えている」は「所有する」という解釈になり、「あれだけの財産を擁する人もそうは居ないだろう」などといったように使います。
この場合、特に他のニュアンスは含まれません。
「擁する」を使った例文と意味を解釈
「擁する」を使った例文と、その意味の解釈です。
単に「抱えている」と使っている例文も挙げてみます。
- 「擁する」を使った例文1
- 「擁する」を使った例文2
「擁する」を使った例文1
「昨年の得点王を擁するあのチームは、さすがの快進撃だ」
昨年の得点王が所属しているだけに、快進撃と表現されるほどの強さだと使っています。
人にこの「擁する」を使う場合には、このような用い方が多いです。
「擁する」を使った例文2
「ここら辺に建っているのは、ほとんどがあの会社が擁するビルだ」
その会社がそれだけ多くのビルを所有していると言っています。
人以外に使う場合には、「所有する」とそのまま言い換えられることがほとんどです。
「擁する」の類語や類義語
「擁する」の類語や類義語を紹介します。
スポーツ選手に対して使われう時には、こちらもよく見聞きする言葉です。
- 「保有する」【ほゆうする】
「保有する」【ほゆうする】
プロの世界では、チームがその選手を擁していることに対して「保有している」と表現することがあります。
特にサッカーでは、選手の選手の保有権をもっているチームから他のチームにレンタル(移籍)として貸し出されたり、その契約期間内に完全な移籍となると、多額の移籍金が発生することも珍しくありません。
「擁する」と使われる存在は、他の選手とは違う何かしらの特徴がある、頼りになる、もしくはその団体などを代表するとまで表現できるほどのことも少なくありません。