「口八丁手八丁」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「口八丁手八丁」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「口八丁手八丁」の意味
- 「口八丁手八丁」の表現の使い方
- 「口八丁手八丁」を使った例文と意味を解釈
- 「口八丁手八丁」の類語や類義語
「口八丁手八丁」の意味
「口八丁手八丁」は慣用句で、意味は「言うこともすることも達者なこと」です。
話すことが立派で、しかもやることも器用にやってのける人のことを言います。
- 「口八丁手八丁」の読み方
- 「口八丁手八丁」の由来
「口八丁手八丁」の読み方
「口八丁手八丁」の読み方は、「くちはっちょうてはっちょう」になります。
「口八丁」は片仮名の「ロハ」にアルファベットの「T」ではないので間違えない様にしましょう。
「口八丁手八丁」の由来
「口八丁手八丁」の由来には以下の2つの説があります。
1つ目は、江戸時代に飛脚をのせた「小早」という船からきているという説です。
「小早」は八本の櫓(ろ)を使い操作され、小回りが利き、しかも素早く進んだことから「素早い・行動が早い」→「達者な人」という意味で使われる様になったのです。
2つ目は、昔の職人が八つの道具を器用に使いこなしていたことからきているという説です。
昔は今ほど道具が発達していなかったので、職人は少ない道具をどこまで使いこなせるかが腕前を決めるカギなっていました。
八つの道具を使いこなすことを「八丁」と言い、そこから「達者な人」という意味で使われる様になりました。
「口八丁手八丁」の表現の使い方
「口八丁手八丁」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味でも悪い意味でも使われる
文法的な使い方
「口八丁手八丁」は慣用句の名詞形で、文末に使う時には形容動詞として「口八丁手八丁だ・である」となります。
副詞として使う時には「口八丁手八丁で」になり、形容詞として使う時には「口八丁手八丁な〇〇」となります。
良い意味でも悪い意味でも使われる
「口八丁手八丁」は元々「言葉も行動も達者な人という良い意味の言葉でした。
しかし段々と「要領が良くて世渡り上手」という皮肉を込めた意味や、「口が達者過ぎて信用できない」という悪い意味で使われる様になっています。
人に対して使うと「嫌味を言っている」と思われてしまうことがあるので注意しましょう。
「口八丁手八丁」を使った例文と意味を解釈
「口八丁手八丁」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「口八丁手八丁」を使った例文1
- 「口八丁手八丁」を使った例文2
「口八丁手八丁」を使った例文1
「彼は口八丁手八丁であっという間に売り上げを伸ばした」
セールスマンが、巧みなトークでしかもこまめに連絡を入れるので、短期間で数多くの契約を取り付けたことを表しています。
「口八丁手八丁」を使った例文2
「彼は口八丁手八丁で女性からモテモテだ」
言葉が上手くてしかも頻繁に連絡をしたりプレゼントを贈ったりとマメな男性が、女性から常にモテることを表しています。
「口八丁手八丁」の類語や類義語
「口八丁手八丁」の類語や類義語を紹介します。
- 「多芸多才」【たげいたさい】
- 「オールラウンド」【おーるらうんど】
「多芸多才」【たげいたさい】
「多くのジャンルで才能を発揮する人」という意味です。
「オールラウンド」【おーるらうんど】
「どんなことでも人並みにやってのける人」という意味です。
「口八丁手八丁」は「言うこともすることも達者なこと」です。
「有言実行」タイプでしかも器用な人に使いましょう。