「幾程」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「幾程」は、あまり見聞きしないかも知れませんが、広い意味で使える便利な言葉です。
目次
- 「幾程」の意味とは?
- 「幾程」の表現の使い方
- 「幾程」を使った例文と意味を解釈
- 「幾程」の類語や類義語
「幾程」の意味とは?
「幾程」は、はっきりとしていない長さや大きさ、広さなどの表現として使います。
意味としてはそうなりますが、比較的長かったり、大きい場合に使うことが多く、その見当が付かない場合に多く用いられています。
例えば、「あれから幾程の年月が経ったのだろう」と使うと、はっきりと分からないほどの(長い)年月が経ったと言っている表現になります。
- 「幾程」の読み方
「幾程」の読み方
「幾程」の読み方は、「いくほど」になります。
「いく程」や「いくほど」と表記しても間違いではありませんが、それほど見聞きする言葉ではなく、主に文章で見掛ける表現の為、使う場合は「幾程」と漢字のまま記載するのがいいでしょう。
「幾程」の表現の使い方
「幾程」の表現の使い方を紹介します。
この言葉は先のように、比較的長い、大きいという場合に使われることが多いながら、必ずしもそのような時だけでなく、「あと幾程残っている?」のように、少なさ(や狭さ、短さ)の表現として用いることもできます。
はっきりとは分からない長さや量には、それがどちら(大きい、長い方、少ない、短い方)であっても問題なく使える言葉です(ですが、大きい、長い方として用いられる場合が多いのは事実です)。
「幾程」を使った例文と意味を解釈
「幾程」を使った例文と、その意味の解釈です。
ここまでの説明のように、はっきりとしたことが分かっていない対象に広く使える言葉だということが分かるでしょう。
- 「幾程」を使った例文1
- 「幾程」を使った例文2
「幾程」を使った例文1
「それに掛かる予算は幾程?」
金額に対して使っている例になります。
正確なところが分からない、見当が付かないという場合にこのような使い方ができます。
「幾程」を使った例文2
「幾程の広さがあれば満足なんだ?」
「幾程」はこのように、広さに対しても使える言葉です。
上のような金額や時間の経過、長さ、そしてこの広さと、幅広く特定しない(できない)長さや大きさなどが表現できます。
「幾程」の類語や類義語
「幾程」の類語や類義語を紹介します。
こちらも同じく不定の期間や歳月、大きさなどを表現できる言葉です。
- 「どれほど」【どれほど】
- 「どれだけ」【どれだけ】
「どれほど」【どれほど】
「幾程」の言い換え表現になる言葉で、「どれ程」とも表記できますが、全て平仮名の「どれほど」の方が一般的です。
「幾程の時間が過ぎたことか」は、「どれほどの時間が~」としても同じ意味になります。
「どれだけ」【どれだけ】
上の「どれほど」の言い方違いで同じ使い方のできる言葉です。
こちらも一般的に全て平仮名で表記し、「幾程」の言い換えになります。
ただし、少しラフな表現になる為、「どれほど」の方が使える場面が多い言葉です。
「幾程」は、上に紹介した「どれほど」や「どれだけ」の少し難しい表現だと考えると分かりやすいでしょう。
堅い小説などでよく見掛ける言葉で、あまり一般には使われません。