「魔訶不思議」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「魔訶不思議」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方も併せて詳しく紹介します。
目次
- 「魔訶不思議」とは?意味
- 「魔訶不思議」の表現の使い方
- 「魔訶不思議」を使った例文と意味を解釈
- 「魔訶不思議」の類語や類義語
「魔訶不思議」とは?意味
「魔訶不思議」の意味は「現実とはとても思えずにわかに信じられないこと」です。
常識では考えられない様なことや、超常現象ではないかと思われる様なことが起きた時に、「ありえないことでとても信じられない」と思う気持を表します。
人に話しても信じて貰えなかったり、自分が夢を見ていたと思われる様なことを表す言葉です。
- 「魔訶不思議」の読み方
- 「魔訶不思議」の語源
「魔訶不思議」の読み方
「魔訶不思議」の読み方は、「まかふしぎ」になります。
とても難しい漢字ですので書けなくても問題ありません、読める様にしておきましょう。
「魔訶不思議」の語源
「魔訶不思議」は「魔訶」と「不思議」に分解できます。
「摩訶」は、サンスクリット語で「偉大な」という意味の“maha”を漢字にしたもので、仏教では「大いなる」「人知を超えた」「非常に優れている」という意味でも使われます。
「不思議」は「不+思議」で成り立っています。
「不」は「あらず」「しない」という意味で、「思議」は「色々と考えない」という意味です。
つまり、「不思議」で「思議すべからず」=「常識では理解できないこと」を表します。
これらの言葉が組み合わさり「人知を超えて常識では理解できないこと」という意味で使われる様になりました。
「魔訶不思議」の表現の使い方
「魔訶不思議」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 本当に不思議な時に使う
文法的な使い方
「魔訶不思議」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「魔訶不思議だ・である」と使います。
副詞として使う時には「魔訶不思議で」になり、形容詞として使う時には「魔訶不思議な〇〇」になります。
本当に不思議な時に使う
「魔訶不思議」と「不思議」は似ていますが、使分けがあります。
「不思議」は「常識では理解できない」という意味ですが、その結末として「受け入れられること」に使われます。
例えばスイカに塩をかけると「不思議と甘みが引き立つ」と言います。
「魔訶不思議」は「現実ではありえないこと」という意味で、科学的な根拠がないことに対して使われるのです。
「魔訶不思議」を使った例文と意味を解釈
「魔訶不思議」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「魔訶不思議」を使った例文1
- 「魔訶不思議」を使った例文2
「魔訶不思議」を使った例文1
「ついさっきまでここにあったものがなくなっている、摩訶不思議だ」
少し前までそこにあったものがなくなっていて、誰も持ち出していない状態を表しています。
「魔訶不思議」を使った例文2
「会いたいと思った友人とばったり出会った、摩訶不思議だ」
長い間会っていない友人に会いたいと思ったら、ばったり出会ってびっくりしていることを表しています。
「魔訶不思議」の類語や類義語
「魔訶不思議」の類語や類義語を紹介します。
- 「不可思議」【ふかしぎ】
- 「不可解」【ふかかい】
「不可思議」【ふかしぎ】
「仏教用語で理屈で考えられず、言葉にもできないこと」という意味です。
「不可解」【ふかかい】
「とても理解できないこと」という意味です。
「魔訶不思議」は「現実とはとても思えずにわかに信じられないこと」という意味です。
超常現象に近いことに対して使いましょう。