「奈落の底」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは「奈落の底」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、どのような場面で使われるか、イメージできる人は意外に少ないかもしれません。
この言葉には、何やら絶望的な心境になったようなイメージがあります。
そこで今回は、この「奈落の底」にフォーカスして考えてみたいと思います。
目次
- 「奈落の底」の意味
- 「奈落の底」の表現の使い方
- 「奈落の底」を使った例文と意味を解釈
- 「奈落の底」の類語や類義語
「奈落の底」の意味
「奈落の底」とは、「地獄の底」という意味があり、そこから転じて「抜け出すことのできない、どうにもならない状態」、「物事の最終」、「果ての果て」という解釈ができます。
「最悪の状態」と理解することもできます。
- 「奈落の底」の読み方
「奈落の底」の読み方
「奈落の底」は「ならくのそこ」という読み方になりますが、「奈落」は普段の会話の中ではめったに使われることがないので、ここでしっかりもチェックしておきましょう。
「奈落の底」の表現の使い方
「奈落の底」とは「どうしようもできない状態」という意味になるので、物事のどん底や底知れない環境に陥ってしまうような場合に使われることになります。
「奈落の底」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「奈落の底」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「奈落の底」を使った例文1
- 「奈落の底」を使った例文2
「奈落の底」を使った例文1
「あれだけ勉強したのに、今年の国家試験に落ちて、奈落の底へ突き落とされた思いだ」
「あれだけ勉強したのに、国家試験に落ちた」となると、もう気持ちが塞ぎ込んでしまい、何もしたくなくなるでしょう。
必死に頑張っただけに、そのショックは計り知れないものがあります。
まさに「奈落の底」に落ちた思いです。
「奈落の底」を使った例文2
「極貧の奈落の底から這い上がるために、僕は必死に働いた。そのおかげでここまで来ることができたのだ」
誰でも「極貧」の環境は嫌なものです。
ましてや、幼い頃に極貧であれば、その環境から這い上がるために、必死に努力することでしょう。
「奈落の底」は、最悪の環境ですが、ある意味、人を発奮させる環境であるかもしれません。
「奈落の底」の類語や類義語
「奈落の底」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「深淵」【しんえん】
- 「深み」【ふかみ】
「深淵」【しんえん】
「深淵」が「奈落の底」に意味が似ている言葉として扱うこともできます。
「深いふち」という意味があり、暗く深い闇の世界をイメージさせます。
「深み」【ふかみ】
この「深み」も場合によっては、「奈落の底」と同じような意味合いを持つことがあります。
「底無し穴」という意味で「深みにハマる」という使い方があります。
「奈落の底」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、この言葉が当てはまるシチュエーションが結構身近な所にあるものです。
日頃の生活の中でも、物事に失敗したことで、どうしようもない悲惨な状態になってしまうことがありますが、これもまた「奈落の底」という言葉が当てはまります。
このようなことにならないように気をつけることです。