「愚策を弄する」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスなど硬い場面で「愚策を弄する」という言葉を使うことがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「愚策を弄する」とは?意味
- 「愚策を弄する」の表現の使い方
- 「愚策を弄する」を使った例文と意味を解釈
- 「愚策を弄する」の類語や類義語
「愚策を弄する」とは?意味
「愚策を弄する」意味は以下の2つです。
1つ目は「浅はかでつまらない策略を用いること」という意味です。
計画性がなく、明らかに上手くいかなさそうな策略で何とかしようとすることを言います。
2つ目は「自分の考えた策略を謙遜して言う表現」という意味です。
本来は素晴らしい策略なのですが、自分の考えたことなので謙遜して「つまらない策略」と言っているのです。
- 「愚策を弄する」の読み方
- 「愚策を弄する」を分解して解釈
「愚策を弄する」の読み方
「愚策を弄する」の読み方は、「ぐさくをろうする」になります。
「弄する」という漢字は読み難いのですが、ビジネスで良く使われるので覚えておきましょう。
「愚策を弄する」を分解して解釈
「愚策を弄する」は「愚策+を(助詞)+弄する」で成り立っています。
「愚策」とは「下手な策略」「自分の立てた策を謙遜した表現」という意味です。
「弄する」は「思うままに操る」「あざける」「からかう」という意味があります。
何かのはかりごとを表す名詞に続くことの多い言葉で、「思うままに操る」という意味で使われます。
これらの漢字が組み合わさり「効果の無い策略を用いる」「自分の策として謙遜して言う」という意味で使われる様になりました。
因みに「策を弄する」言葉もあり、こちらは「あれこれと策略を用いる」という意味です。
「愚策を弄する」の表現の使い方
「愚策を弄する」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人に対して使わない
文法的な使い方
「愚策を弄する」は動詞を伴った言葉ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「愚策を弄して」になります。
人に対して使わない
「愚策を弄する」は、「つまらない策を用いる」という意味です。
自分の策略を謙遜して言うのは構いませんが、人の立てた策に対して使うと侮辱していることになります。
人に対して使う時には例え「むだな策略」と思っても「策を弄する」と使うのがマナーです。
「愚策を弄する」を使った例文と意味を解釈
「愚策を弄する」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「愚策を弄する」を使った例文1
- 「愚策を弄する」を使った例文2
「愚策を弄する」を使った例文1
「今の状態では愚策を弄することもやむを得ないのではないでしょうか」
深刻なトラブルに見舞われて他に方法がなく、上司に対して自分が考えた策を是非試すべきであると言っています。
「愚策を弄する」を使った例文2
「意外に早く解決したので愚策を弄する手間が省けた」
問題が思ったよりも早く解決したので、色々とつまらない策を用いる必要がなくなったと言っています。
「愚策を弄する」の類語や類義語
「愚策を弄する」の類語や類義語を紹介します。
- 「小細工をする」【こざいくをする】
- 「拙策を取る」【せっさくをとる】
「小細工をする」【こざいくをする】
「その場限りのつまらない計りごとをする」という意味です。
「拙策を取る」【せっさくをとる】
「つたない策略を用いること」「自分の立てた計画を謙遜した表現」という意味です。
「愚策を弄する」は「浅はかでつまらない策略を用いること」「自分の考えた策略を謙遜して言う表現」という2つの意味があります。
ビジネスで効果的に使い分ける様にしましょう。