「隠れ蓑」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんの周りに「隠れ蓑」を巧みに利用しながら、世渡りをしている人がいるのではないかと思います。
この言葉を聞くと、とてもずる賢いイメージを覚えてしまうのですが、具体的にはどのような意味があるのでしょうか?
そこで今回は、この「隠れ蓑」にフォーカスして、言葉の意味や使い方などを考えていくことにします。
目次
- 「隠れ蓑」とは?意味
- 「隠れ蓑」の表現の使い方
- 「隠れ蓑」を使った例文と意味を解釈
- 「隠れ蓑」の類語や類義語
「隠れ蓑」とは?意味
「隠れ蓑」とは、「それを着ていることで、自分の姿が見えなくなるという簑」のことで、これが転じて「本当の考え・姿を隠す手段とするもの」という意味になりました。
また、「海に近い常緑樹林の日陰に自生したうこぎ科の常緑高木」のことを指している言葉でもあります。
- 「隠れ蓑」の読み方
「隠れ蓑」の読み方
「隠れ蓑」は「かくれみの」という読み方になりますので、ここでキチンとチェックしておきましょう。
「隠れ蓑」の表現の使い方
「隠れ蓑」は「本当の考えや姿を隠す手段とするもの」という意味になるので、立場がまずくなった時に、それをごまかすものを巧みに利用して、やり過ごすような場面で使われることになります。
「隠れ蓑」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「隠れ蓑」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「隠れ蓑」を使った例文1
- 「隠れ蓑」を使った例文2
「隠れ蓑」を使った例文1
「あいつは、友情というものを隠れ蓑にして平気で約束を破り裏切る人間だ」
困った時に、「友情」という言葉を「隠れ蓑」にして上手く逃げ回ることをしている人のことを言っています。
そして、自分の保身のために約束を平気で破ってしまう人間でもあるので、誰からも信用されることがありません。
「隠れ蓑」を使った例文2
「官庁の世界では、審議会や研究会という存在が官僚機構の隠れ蓑になってしまうことが少なくない」
官僚は行政を司どる重要な存在ですが、時として、天下りや汚職で槍玉に上げられることがあります。
しかし、審議会などの団体を「隠れ蓑」として、責任の追及をかわすことが時々行われています。
これも官僚ならではの身の守り方なのでしょう。
「隠れ蓑」の類語や類義語
「隠れ蓑」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
- 「盾にして」【たてにして】
- 「威光を笠に着て」【いこうをかさにきて】
「盾にして」【たてにして】
「盾にして」という言い回しが「隠れ蓑」の意味に近い言葉になります。
「力のあるものの陰に隠れて物事を行うさま」という意味で使われます。
「威光を笠に着て」【いこうをかさにきて】
「威光を笠に着て」という言葉も類義語として理解することができるでしょう。
「権勢のある後援者などを頼みにしたり、自分に保障されている地位を利用しながら威張り散らす」という意味になります。
自分の遣ってきたこと自慢して好き放題している人を指して使うこともあります。
「隠れ蓑」という言葉がよく使われような時代は、何やら殺伐とした雰囲気を感じてしまいます。
このような時代は人を平気で裏切り、騙すいやな空気が蔓延していくので、衿を正して真っ直ぐ歩きたいものです。