「布石を打つ」とは?意味や類語!例文と解釈
ビジネスで「布石を打つ」という慣用句が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「布石を打つ」とは?
- 「布石を打つ」の表現の使い方
- 「布石を打つ」の語源
- 「布石を打つ」を使った例文と意味を解釈
- 「布石を打つ」の類語や類義語
「布石を打つ」とは?
「布石を打つ」の意味は、「将来起きることを予測して、予め手段を考えておくこと」です。
ビジネスやプライベートで、相手がどう出るかを予測ししておき、対策を講じておくことを言います。
相手次第では成功しない可能性もある、うまくやり通すのが難しい時に使う言葉です。
- 「布石を打つ」の読み方
- 「布石を打つ」を分解して解釈
- 「布石を打つ」と「伏線を張る」の違い
「布石を打つ」の読み方
「布石を打つ」は「ふせきをうつ」と読みます。
「ぬのいしをうつ」と読み間違わない様にしましょう。
「布石を打つ」を分解して解釈
「布石を打つ」は「布石+を(助詞)+打つ」で成り立っています。
「布石」とは、囲碁用語で対戦が始まった序盤に、碁石を重要な場所に配置していき、後半戦に備えることを言います。
「布」は「敷く・広げる」という意味があり「布陣」「散布」等の使われ、「石」は「碁石」のことです。
「打つ」には「将棋の駒や碁石を勢いよく盤面に置く」という意味があり、「碁を打つ」と言います。
これらの漢字が組み合わさり「大切な場所を押さえて後に備えておくこと」→「予め手段を講じておくこと」という意味で使われる様になりました。
「布石を打つ」と「伏線を張る」の違い
「布石を打つ」と似た言葉に「伏線を張る」がありますが、この2つは使分けがあります。
「布石を打つ」は、「後の展開を予測して予め対策を考えておくこと」という意味です。
ビジネスなどで勝負どころにある時に、準備万端にしておく時の表現です。
「伏線を張る」は、「前もって準備しておき、周囲を誘導していく」という意味です。
主に映画や物語のストーリーで、ヒントになる様な内容に使われます。
「はっきりとした対策を講じるのか、それとなくほのめかすのか」という違いがあるのです。
「布石を打つ」の表現の使い方
「布石を打つ」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネスで使われる
文法的な使い方
「布石を打つ」は動詞を伴った慣用句ですので、文章にそのまま使え、「布石を打っておく」と進行形で使われることが多くなります。
副詞として使う時には「布石を打ち」になります。
ビジネスで使われる
「布石を打つ」はビジネスで使われることが多い言葉です。
将来を予測して行動する時に使われ、「仕事が出来る人」というイメージを持つ言葉です。
「布石を打つ」の語源
「布石を打つ」は囲碁用語で、「対戦が始まってすぐに、先のことを考えて大切な場所に石を配置すること」由来しています。
現在でも囲碁・将棋では「布石を打つ」という言葉が使われていて、そこから派生して「将来の為に備える」という意味で使われる様になりました。
「布石を打つ」を使った例文と意味を解釈
「布石を打つ」を使った例文を紹介します。
- 「布石を打つ」を使った例文1
- 「布石を打つ」を使った例文2
「布石を打つ」を使った例文1
「将来仕事が上手くいかなくなった時に為に布石を打っておく」
サラリーマンで会社の経営が思わしくない時に、将来仕事が減ったのことを考えて株式投資など副業の準備をしておくことです。
「布石を打つ」を使った例文2
「会議で反対意見が出た時の為に布石を打っておこう」
会議で反対意見が多かった時の為に、具体例や数値などを多く揃えておいたり、味方してくれそうな人にアプローチしておくなど、対策を考えておくことです。
「布石を打つ」の類語や類義語
「布石を打つ」の類語を紹介します。
- 「お膳立て」【おぜんだて】
- 「根回し」【ねまわし】
「お膳立て」【おぜんだて】
「ものごとにすぐに取りかかれる様に、予め準備しておくこと」という意味です。
「根回し」【ねまわし】
「交渉や会議を上手く進める為に、予め手を打っておくこと」という意味です。
「布石を打つ」は「将来起きることを予測して、予め手段を考えておくこと」という意味です。
ビジネスで使える様になりましょう。