「形而上」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
皆さんは「形而上」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉は、普段の会話の中で使われることはまずないでしょう。
ましてやビジネスシーンでも耳にすることがめったにない言葉です。
どちらかというと、哲学分野で出てくる言葉ですが、今回はこの「形而上」にスポットを当てて考察していきたいと思います。
目次
- 「形而上」とは?意味
- 「形而上」の表現の使い方
- 「形而上」を使った例文と意味を解釈
- 「形而上」の類語や類義語
「形而上」とは?意味
「形而上」とは、「形を持っていないもの」、「形のないもの」という意味ですが、もう少し踏み込んで解釈すると、「感性的経験では知り得ないものであり、有形の現象の世界の奥にある究極的な存在」という哲学的な意味合いで理解することができます。
- 「形而上」の読み方
「形而上」の読み方
「形而上」は「けいじじょう」という読み方になりますが、めったに使われる言葉ではないので、ここでしっかりとチェックしておきましょう。
「形而上」の表現の使い方
「形而上」は、「形のないもの」や「物質の存在を越えた無形のもの」という意味で観念的な意味合いがあるので、哲学的な論述や思想的な論文などで使われることになります。
かなり限定された分野で用いられることになるでしょう。
「形而上」を使った例文と意味を解釈
では、ここで「形而上」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
- 「形而上」を使った例文1
- 「形而上」を使った例文2
「形而上」を使った例文1
「今、若い人達を中心に広まっている精神世界やスピリチュアルも、深い形而上学の理論の1つと言えるでしょう」
精神世界、スピリチュアルというキーワードは、ある意味、オカルトディックな要素もあるのですが、目に見えない精神的な学問や思想と言ってもいいでしょう。
物質社会が限界に来ている現代社会において、このような分野の議論も「形而上」のカテゴリーに入るかと思います。
「形而上」を使った例文2
「形而上学は精神的なことに重点を置いた学問で、日常生活ではめったに語られることがない」
このように「何もないもの」が「形而上学」と言われて、ピンと来る人は、そんなに多くはないでしょう。
しかも、「物質の存在を越えた無形のもの」となると、ますます訳が分からないという人も出てくるかもしれません。
しかし「神の存在」のようなことになると、宗教的な話になり、「形而上」の理解が少し深まって来るかもしれません。
「形而上」の類語や類義語
「形而上」を他の言葉で言い換えるとするなら、他にどのような言葉があるかを見ていくことにします。
- 「形のない」【形のない】
- 「姿を持たない」【すがたをもたない】
「形のない」【形のない】
「形のない」という言葉が、「形而上」の類義語として扱うことができます。
「無形」という意味になりますが、具体的な形として見えないことで、人の想像力が掻き立てられて、意味のあるものが作られていくことになります。
「姿を持たない」【すがたをもたない】
「姿を持たない」も類義語として挙げることができるでしょう。
それこそ「形のない」ものであり、精神的な存在と言えます。
「形而上」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、理解することはかなり難しい言葉でもあります。
しかし、この言葉がどのような意味で使われるかは、ふと自分の人生観を振り返って行く時に理解できるように思えます。