「筋金入り」とは?意味や類語!例文と解釈
日常会話で「筋金入り」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「筋金入り」とは?
- 「筋金入り」の表現の使い方
- 「筋金入り」の由来
- 「筋金入り」を使った例文と意味を解釈
- 「筋金入り」の類語や類義語
「筋金入り」とは?
「筋金入り」の意味は以下の2つです。
1つ目は「筋金が入っていること」という意味です。
ものの構造として中に金属が入っていて強度が高いことを言います。
2つ目は「体力や思考能力が鍛えられていて、強靭な人」という意味で、一般的にはこちらの意味で使われることが多くなります。
身体能力が高く、しかも常に強い意志を持っている人のことを言います。
- 「筋金入り」の読み方
- 「筋金入り」と「筋が通る」の違い
「筋金入り」の読み方
「筋金入り」は「すじがねいり」と読みます。
「すじきんいり」と読み間違わない様にしましょう。
「筋金入り」と「筋が通る」の違い
「筋金入り」と似た言葉に「筋が通る」があります。
「筋金入り」は「体力や精神がしっかりとしていて強いこと」という意味です。
人の性格や本質について使われる言葉です。
「筋が通る」は「理屈が通っていて矛盾がなく、納得できること」という意味です。
人ではなく、ものごとの状態に関して使われる言葉です。
この2つの言葉の違いは「対象とするものが人かものごとか」という点です。
「筋金入り」の表現の使い方
「筋金入り」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 扱いにくいという意味もある
文法的な使い方
「筋金入り」は名詞で、形容動詞として「筋金入りだ・である」として使われることが多くなります。
副詞として使われる時には「筋金入りで」になり、形容詞として使われる時には「筋金入りの〇〇」となります。
扱いにくいという意味もある
「筋金入り」を人に対して使う時には「しっかりとしていて意見がブレない人」という意味になります。
非常に意志が強く頼もしい存在ですが、その分「協調性がなくて扱いにくい」というニュアンスも含みます。
良い意味で使ったつもりが悪口に解釈されてしまわない様に注意しましょう。
「筋金入り」の由来
「筋金入り」の「筋金」とは、建築用語として使われる言葉ではありません。
昔、刀を使っていた時代に、鞘や槍などの柄の部分に補強する為に取り付けた金属のことを言います。
細い金属を中に埋め込むことを「筋金入り」と言ったのです。
補強することで刀や槍がより丈夫に長持ちする様になりました。
このことから、「補強されて頑丈なもの」→「鍛錬されていて強靭な人」という意味で「筋金入り」と使われる様になったのです。
「筋金入り」を使った例文と意味を解釈
「筋金入り」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「筋金入り」を使った例文1
- 「筋金入り」を使った例文2
「筋金入り」を使った例文1
「彼は筋金入りの巨人ファンで、巨人のことになると性格が変わる」
野球好きな人は大勢いますが、特にジャイアンツのファンは熱心で、球場に足を運んで応援歌を歌います。
巨人が勝つと翌日ご機嫌で、負けると機嫌が悪くなる程思い入れがあることを表しています。
「筋金入り」を使った例文2
「彼女は筋金入りの料理好きで、世界中の料理を作ってみたり、あらゆる料理道具を揃えている」
料理が大好きな女性が、世界中のレシピを研究していたり、普通の家庭にはない様な調理器具を買い揃えていることを表しています。
「筋金入り」の類語や類義語
「筋金入り」の類語を紹介します。
- 「芯の強い」【しんのつよい】
- 「頑固な」【がんこな】
「芯の強い」【しんのつよい】
「周りに影響されない程のしっかりとした考え方を持っている人のこと」という意味です。
「頑固な」【がんこな】
「中々人の言うことをきかずに、自分の態度や考えを変えようとしない人」という意味です。
「筋金入り」は「筋金が入っていること」「体力や思考能力が鍛えられていて、強靭な人」という意味があります。
普通の人よりも意志が強い人に対して使いましょう。