「神は細部に宿る」とは?!意味や解説
この「神は細部に宿る」は、あらゆる物を作る際の指針として唱えられています。
目次
- 「神は細部に宿る」とは?
- 「神は細部に宿る」の概要
「神は細部に宿る」とは?
「神は細部に宿る」とは、細かい部分にまできちんと拘らないといけないという物を作る時における標語の1つです。
ここで言う物とは、建築物や芸術的な作品、実用品、更には文学作品や歌なども含まれると考えてください。
つまり、決して手を抜いてはいけないということの表現で、有名な海外の建築家が自身への標語として使っていた言葉が一般にも広まったものです。
- 「神は細部に宿る」の読み方
「神は細部に宿る」の読み方
「神は細部に宿る」は、「かみはさいぶにやどる」と読みます。
作った物の細かい部分にまで神が宿る(その住処となる)ので、どの部分にも手を抜いてはいけないと解釈すると分かりやすいでしょう。
そのような場所に手を抜いては、とても失礼なことになってしまうからに他なりません。
「神は細部に宿る」の概要
この「神は細部に宿る」という言葉は、欧州でモダニズム建築が流行した1900年代前半にルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエというドイツの建築家が先のように自分自身に対して(の戒めのようなものとして)用いていた標語です。
モダニズム建築とは、ガラスやコンクリートなどの無機質な材質を遭えて全面に押し出したスタイルの建築様式で、それまでに多かった外観からいかにも豪華に見えるバロック様式とは正反対になります。
見た目より機能的や合理的を重視した実用性の高い建築様式として日本でも大きな施設などに採用されており、国立西洋美術館がその代表例と言える建築物です。
このように、モダニズム建築は「神は細部に宿る」という言葉の発祥の元となった訳ですが、現在ではそれとは関係なく、前述のように様々な物作りの際の指針や標語として使われています。
忙しい、時間がないという時には、細かい所にまで手が回らなくなることもあると思いますが、そのような時こそ、この「神は細部に宿る」という言葉を思い出してみましょう。