「共同」とは?意味や使い方!例文や解釈
「共同」という表現は「このテーマを共同研究している」や「共同管理の土地」などの文章で使われていますが、どのような意味を持っているのでしょうか?
「共同・協同・協働」の同音異義語の意味の違いと合わせ、「共同」の「意味・読み方・使い方・例文と解釈・英語」などを詳しく解説していきます。
目次
- 「共同」とは?
- 「共同」の表現の使い方
- 「共同」を使った言葉と意味を解釈
- 「共同」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「共同」と「協同・協働」の意味の違い
- 「共同」の類語や類義語・言い換え
- 「共同」の英語と解釈
「共同」とは?
「共同」という表現は、「複数の人物・集団が、目的を共有して同じ物事で力を合わせること」や「複数の人が同じもの・設備を利用すること」を意味しています。
また「共同」というのは、「共同開発・共同購入」のように「複数の人物・組織が、同じ資格・立場・条件である物事に関わりを持つこと」の意味も持っている表現なのです。
- 「共同」の読み方
「共同」の読み方
「共同」の読み方は、「きょうどう」になります。
「共同」の表現の使い方
「共同」の表現の使い方は、「複数の人物・組織が、同じ物事に協力する場合」や「同じ物・設備などを共有する場合」に使うという使い方になります。
例えば、「このアパートには各部屋に風呂があるわけではなく、共同のシャワー室を利用することになっています」といった文章で使うことができます。
また「共同」という表現は、「共同制作・共同購入」のように「複数の人・団体が、同じ条件・前提で同じ物事に関わる場合」にも使われています。
「共同」を使った言葉と意味を解釈
「共同」を使った言葉を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「共同生活」【きょうどうせいかつ】
- 「共同管理」【きょうどうかんり】
- 「共同研究」【きょうどうけんきゅう】
「共同生活」【きょうどうせいかつ】
「共同生活」という言葉は、「複数の人たちが、同じ家で一緒に寝起きしたり食事をしたりして生活すること」を意味しています。
例えば、「クラスメイト二人とこの部屋で共同生活しています」などの文章で使われます。
「共同管理」【きょうどうかんり】
「共同管理」という表現は、「複数の人・組織が関与して、ある物事・事業などを維持・運営していること」を意味しています。
例えば、「共同管理している店舗の改装費用をどう捻出するか話し合いました」といった文章で使用できます。
「共同研究」【きょうどうけんきゅう】
「共同研究」という表現は、「複数の研究者・企業などが、特定のテーマを協力し合って調査研究すること」を意味しています。
例えば、「この商品は大学と企業の研究者の共同研究によって開発されたものです」といった文章で使うことができるのです。
「共同」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「共同」を使った例文・短文などを紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「共同」を使った例文1
- 「共同」を使った例文2
「共同」を使った例文1
「共同の宿泊施設だからこそ、みんなが気持ちよく使用できるように綺麗に使わなければいけません」
この「共同」を使った例文は、「複数の人が一緒に使用する宿泊施設だからこそ」という意味を持つ文脈で、「共同」の表現を使っています。
「共同」を使った例文2
「我が社だけでは競合他社を上回る品質の商品を開発することが難しいので、今後は共同開発することにしました」
この「共同」を使った例文は、「共同」の表現を、「今後は他の会社と一緒に目的を共有して力を合わせて開発する」という意味合いで使用しています。
「共同」と「協同・協働」の意味の違い
「共同」の表現は、「複数の人・集団が、共通の目的のために一緒に物事を行ったり共有したりすること」を意味しています。
複数の人が同じ立場である物事を共有・使用することを示す「共同トイレ・共同管理」などの言葉は、「協同・協働」の表現に置き換えられないという違いがあります。
「協同」の表現は、「複数の人・組織が、協力して(役割分担して)一つの物事に取り組むこと」を意味しています。
「協同」は、主に「協同組合」の表現で用いられることが多くなっています。
「協働」の表現は、「複数の人・会社が、目的を共有して同じ仕事・活動で力を合わせて働くこと」を意味しています。
「協同」も「協働」も協力して働くことを意味していますが、「協働」の方が「協同」よりも、「同じ場で力を合わせて働く・自分の得意なことを活かして働く」の意味が強いという違いがあります。
「共同」の類語や類義語・言い換え
「共同」の類語・類義語・言い換えを紹介して、その意味を説明していきます。
- 「協同・協力」
- 「提携・協賛」
- 「関与・チームワーク」
「協同・協力」
「共同」の類義語・言い換えとして、「協同・協力」があります。
「協同」という表現は、「複数の人・組織が、力を合わせて同じ物事に参与して行うこと」を意味しています。
「協力」というのは、「複数の人・団体が、同一の目的を達成するために力を出し合うこと」を意味しています。
それらの意味から、複数の人・団体が共通の事柄のために一緒に物事を行うことを示す「共同」という表現は、「協同・協力」という表現に言い換えることができます。
「提携・協賛」
「共同」の類語・言い換えには、「提携・協賛」があります。
「提携」という表現は、「一緒に物事を行って相互に助け合うこと」を意味しています。
「協賛」という言葉は、「事業・活動・催し物などの趣旨に賛成して、複数の人・集団が協力すること」を意味しています。
この意味合いから、複数の人・集団が同じ物事で力を合わせることを意味する「共同」の類語(シソーラス)として、「提携・協賛」を指摘できます。
「関与・チームワーク」
「共同」の類義語・言い換えとして、「関与・チームワーク」があります。
「共同」という表現は、「複数の人・団体などが一緒の条件・立場で、ある物事に関わりを持って協力すること」を意味しています。
「チームワーク」という言葉は、「同じチームに所属して目的を共有する複数の人たちが、力を合わせて働くこと」を意味しています。
それらの意味から、「共同」と近しい似た意味を持つ類語として、「関与・チームワーク」を指摘できます。
「共同」の英語と解釈
「共同」という言葉を英語で書き表して、その意味を解釈していきます。
“collaborate, collaboration”(物事を一緒に行う・連携・共同する・共同)
“cooperate, cooperation”(同じ物事で協力する・力を合わせる・共同する・協力・共同)
“joint”(提携した・つながった・一緒の・共同の)
“common”(一緒の・共通の・共同の)
“We worked in collaboration with that famous artist.”
「共同」という言葉を使ったこの英語の例文は、「私たちは、あの有名なアーティストと共同で仕事をしました(コラボして仕事をしました)」を意味しています。
この記事で解説した「共同」の表現には、「複数の人・団体が、共通の目的のために一緒に物事を行ったり利用したりすること」や「複数の人が同じ条件・資格でかかわりを持つこと」などの意味があります。
「共同」の類語・類義語として、「協同・協力」「提携・協賛」「関与・チームワーク」などがあります。
「共同」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。