「あらぬ疑い」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ドラマや映画、日常会話で「あらぬ疑い」という言葉を耳にします。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「あらぬ疑い」とは?意味
- 「あらぬ疑い」の表現の使い方
- 「あらぬ疑い」を使った例文と意味を解釈
- 「あらぬ疑い」の類語や類義語
「あらぬ疑い」とは?意味
「あらぬ疑い」の意味は、「全く身に覚えのないことで怪しまれること」です。
自分では何もしていないのに「お前がやったんだろう」と言われたり、何も言われなくても相手の心の中でそう思われている状態を言います。
全くもって事実無根である時の表現です。
- 「あらぬ疑い」の読み方
- 「あらぬ疑い」を分解して解釈
「あらぬ疑い」の読み方
「あらぬ疑い」の読み方は、「あらぬうたがい」になります。
漢字で書くと「有らぬ疑い」ですが、読みにくい為に「あらぬ」と平仮名表記することが多くなります。
「あらぬ疑い」を分解して解釈
「あらぬ疑い」は「あらぬ+疑い」で成り立っています。
「あらぬ」は動詞「有る(ある)」に打ち消しの助動詞「ぬ」が付いた形で、「違っている」「あってはならない」「思いがけない」という意味があります。
「あらぬ疑い」の場合、「思いがけない」という意味です。
「疑い」は「怪しいと思うこと」「事実とは違うのではないかと思うこと」という意味です。
これらの言葉が組み合わさり「思いがけなく怪しいと思うこと」という意味で使われています。
「あらぬ疑い」の表現の使い方
「あらぬ疑い」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味ではないこと
文法的な使い方
「あらぬ疑い」は名詞で、文章に使う時には「あらぬ疑いをかけられる」「あらぬ疑いを抱かれる」などと動詞をお互なって使います。
「あらぬ」は「思いがけない」という意味があり、その事実が分るのは本人だけなので、基本的には自分がその疑いを受けた側となり、受け身形として使います。
良い意味ではないこと
「あらぬ疑い」ですので、良い意味ではありません。
自分が人に噂話や悪口を言われている時に使われます。
「あらぬ疑い」を使った例文と意味を解釈
「あらぬ疑い」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「あらぬ疑い」を使った例文1
- 「あらぬ疑い」を使った例文2
「あらぬ疑い」を使った例文1
「社内不倫をしているとあらぬ疑いをかけられた」
自分が同じ会社の人と不倫をしていると疑われていることを表しています。
「あらぬ疑い」を使った例文2
「仮病で休んだとあらぬ疑いをかけられたくないので、医師に診断書を書いて貰った」
病気で数日間休む時に仮病ではと怪しまれたくないので、医師に診断書を書いて貰った時の表現です。
「あらぬ疑い」の類語や類義語
「あらぬ疑い」の類語や類義語を紹介します。
- 「ぬれ衣」【ぬれぎぬ】
- 「えん罪」【えんざい】
「ぬれ衣」【ぬれぎぬ】
「無実の罪」という意味で、由来は以下の通りです。
昔あるところに父と娘がいました。
父親の再婚相手が娘の美しさを妬み、枕元に漁師の濡れた衣服を置きました。
それにより父親に、娘と漁師が通じていると誤解させたという話からきています。
「えん罪」【えんざい】
「無実なのに誤解されて犯罪者として扱われてしまうこと」という意味です。
「あらぬ疑い」は「全く身に覚えのないことで怪しまれること」という意味です。
事実ではないことを言われた時に使いましょう。